地域の命を守るインフラでありながら赤字に苦しむ公立病院の課題
2015年に救命救急センターに指定。ドクターヘリの搬送受け入れや、ドクターカーも運用しています。日本最北の救命救急センターの現場では、いつ、どこから、どんな患者が運ばれてくるのか、予測することはできません。
名寄市立総合病院 救命救急センター 砂田大貴センター長
「救命救急なので(ここは)電気や水道と同じインフラ。田舎でも当然そういったものは、当たり前に使えることが求められていると思っています」
命の砦である、高度な救命救急医療。ところが、自治体が経営する病院にとっては大きな負担です。いま全国の公立病院では、8割以上が赤字経営に陥っています。
北海道名寄市と同じく北海道内の太平洋側にある北海道室蘭市では、2026年2月、市立室蘭総合病院の閉院を明らかにしました。
室蘭市 青山剛市長
「病院事業会計の経営状況は数年の間に、室蘭市が財政再生団体に転落する危機的な水準に...」

診療報酬や薬価は公定価格で、病院の事情で値上げは許されません。人口減少や高齢化による医療ニーズの変化、医師や看護師らの不足も深刻です。病院消滅という事態が、地方では現実になろうとしています。
救命救急の現場で年間約8000人の患者を受け入れる名寄市立総合病院。どうやって命の砦を守るのか、持続可能な経営に向けた対応が求められています。














