「作家の一番の伴走者に」――水鈴社 篠原一朗社長

2026年5月26日の『ひるおび』放送にて、篠原社長が出版業界で独立をし、水鈴社を創った経緯を赤裸々に明かしてくれました。
この日は、普段からやり取りをしている瀬尾さんを前に「改めて真面目なことを言うのは恥ずかしい」と言いつつも、篠原社長は率直な思いを語ってくれました。
篠原一朗社長:
瀬尾まいこさんは、それこそ本屋大賞を取った『そして、バトンは渡された』とか、映画になった『夜明けのすべて』とか、『幸福な食卓』とか、本当に良い作品がいっぱいあるんですけど、『ありか』については瀬尾さんが「これまでの人生全てを込めた」という一冊なので、そんな瀬尾さんにとって一生に一回しかおそらく書けないであろう作品をお預かりできたことがやっぱり一番嬉しいなと思います。編集者冥利につきますね。
瀬尾さんが目を輝かせて水鈴社を語る様子と、照れくさそうに瀬尾さんからの言葉を喜ぶ篠原社長の姿には、強固な信頼関係が感じられました。
独立のきっかけにもなった一作一作にとことん向き合う篠原社長の姿勢は、今も変わることはありません。
篠原一朗社長:
作家に素晴らしい作品を書いてもらい、パッケージとして本当により良いものにして、これ以上ないというところまでやり取りがしたいと思っています。
通常は初稿を1回ゲラにして、著者が直して2回ゲラにして、著者が直してそれを印刷して本にするんですけど、水鈴社では5回も6回もそれをやっているので、手間もお金もかけています。
作家の思いを最大限に尊重する篠原社長の仕事のしかたに共感し、今年になってから2人の編集者が加わりました。その一人、“出版業界一紙に詳しい”といわれている津田淳子さんが編集長を担う『デザインのひきだし』が今月発売されます。
出版を取り巻く環境が厳しくなるなか、売上や流通だけでなく、紙の本ならではの価値を創出し、その魅力をどう届けていけるかが問われる時代。
それぞれの分野で培った経験を武器に集った10人のスタッフで、水鈴社は新たなスタートを切りました。

篠原一朗社長:
これまで10、20の手間しかかけられなかったものを、今は自分の会社で自分が決定権を持っているので、50、60の思いと力を込めて届けていきたいです。
自分の会社の作品が、世の中とか誰かの人生をガラッと変えられるとは思っていないですけど、でも読むことでちょっとだけ変わることがあるんじゃないかなと思っていて、そういう本をこれからも出していけたら良いなと思っています。














