業務で知った情報をもとにインサイダー取引をしたとして、金融商品取引法違反の罪に問われている「三田証券」の元取締役の初公判が行われ、元取締役は「黙秘します」と述べ、起訴内容について争う姿勢を示しました。

「三田証券」の元取締役で投資銀行本部長だった仲本司被告(52)は、業務を通じて、モーター大手「ニデック」が機械メーカーに対して株式公開買い付けを行うとの情報を公表前に知り、知人とともにこの機械メーカーの株をおよそ23億5000万円分買い付けたなどとして、インサイダー取引の罪に問われています。

東京地裁できょう(4日)行われた初公判で、起訴内容について問われた仲本被告は「黙秘します」と述べました。

検察側は冒頭陳述で、「仲本被告は2019年以降、見返りとして利益の40から50%の分配を要求しながら、知人に公開買い付けなど未公表の情報を伝えていた」とし、「三田証券がニデックの公開買い付け代理人になったと知った同日ごろに知人にその情報を伝え、少なくとも2億円の報酬を求めた」と指摘しました。

弁護側は、「検察から証拠開示を十分に受けられておらず検討を尽くせていないため、現時点では全面的に争う」としました。