中東情勢の緊迫化などで価格が高騰している化学肥料。
このピンチで踏ん張るため、”ある動物”がひと役買うかもしれません。
つややかな毛並みが美しいサラブレッド。
引退した競走馬など23頭を飼育している、札幌市南区の「真駒内乗馬クラブ」です。

ここで出る、馬のふんやわらは毎日約600キロ。
この大量のふんとわらを農業を助けるために役立てようと、新たな取り組みが始まりました。

アンビシャスファーム・柏村章夫社長(5月5日)
「来週から収穫が始まる予定の小松菜です。奥が水菜になっています」
道内外に出荷される野菜。その栽培に欠かせないのが「肥料」です。
中東情勢の緊迫化で、土づくりに欠かせない「肥料」も高騰しています。
アンビシャスファーム・柏村章夫社長
「肥料は昨年のうちに手配しているので、影響はダイレクトにはないですが、来年以降いつまでこの状態が続くのか不安はあります」

そんな中、注目された5月28日のホクレンの記者会見。
ホクレン・篠原末治会長
「中東情勢の悪化により前年対比24.7%の値上がりで決定に至りました」
尿素などの肥料の原料価格が上昇していることから、今月から来年5月まで化学肥料の値上げに踏み切りました。

佐藤高貴記者
「化学肥料の高騰が続く中、この乗馬クラブでは馬ふんやわらを無償で提供する取り組みが始まりました」
真駒内乗馬クラブ・中垣彩也加社長
「土がフカフカになって、栄養もあり、実もなる」
毎日出る、馬ふんとわらは合わせて600キロ。これを「無料でいいので有効活用してくださる方、常に募集中です!」とSNSで呼びかけたのです。
真駒内乗馬クラブ・中垣彩也加社長
「中東情勢の影響によって肥料の入荷が少なくなっていると知って、うちの馬ふんも活用できないかなと思い投稿しました」
この馬ふん、処分するにも年間30万円ほどの費用がかかるそうで・・・。

真駒内乗馬クラブ・中垣彩也加社長
「取りに来てくれる農家さんがいれば助かる。肥料がなくて困っているかたも助かったらいいな」
呼びかけは6月1日の時点で25万回以上も閲覧され、実際に「園芸で使いたい」と連絡もあったそうです。
東昇さん
「乗馬クラブには助かってます。これを有機(農業)に使う。4トンダンプに10台くらい入ってる」
この乗馬クラブの馬ふんを使ってトウモロコシ、ジャガイモ、大根などを趣味で育てている近所の東さんです。

粗い繊維質を多く含む馬ふんは土の中に空気を送り込みやすく、ふかふかの土になるといいます。
東昇さん
「これ(馬ふんの肥料)を使ってからミミズが増えだして、植物にはいいんじゃないかな」
肥料の高騰というピンチで、何とか踏ん張ろうと、地道な助け合いが始まっています。














