道南のスルメイカ漁がきょう解禁されました。
ただ今年も漁模様が思わしくなく、不安を抱えての船出です。

イカのマチ、函館市では喫茶店で「イカ刺し」が食べられます。

この時期、流通しているのは主に「ヤリイカ」。
函館の主力は、近海で取れて価格が安い「スルメイカ」です。

コーヒーマルシェ・八木雅之店主
「取れなくなると取れないなりの高くなるし、いっぱい取れて安くなってほしい」

ただ、そのスルメイカも不漁が続き、価格が上昇しています。
20年前は1キロ当たり243円だった函館のスルメイカは、去年は919円と約4倍です。

麻原衣桜記者(1日午前6時半すぎ)
「スルメイカ漁はきょう解禁を迎え、漁船が出発していきます」

漁が解禁された1日朝、函館漁港から出漁したイカ釣り漁船は15隻中9隻。

道が事前に行った漁獲調査で、近海でのスルメイカの漁獲がゼロだったことが報告され、初日の出漁を見合わせた漁業者もいました。

豊進丸・佐藤豊次さん
「あまり情報よくないから、あてにしていないけどがんばってきます。燃料が高いし、かなり厳しい」

記者に言い残して出漁した佐藤さん。
先ほど午後3時ごろ、記者の電話に「イカがいないので、もう帰る」と連絡がありました。

海にイカがいないうえ、漁船の燃料代も高く、苦渋の選択です。

今年も不漁は続くのでしょうか。

専門家は…。

北海道大学大学院・水産科学研究院・中屋光裕准教授
「6月の漁で取れるイカは、前年の秋生まれ。10月とか11月とかにふ化してきたようなものを取る漁だが、その時期に産卵に適した海域というのが日本海で減っているので、その時期に生まれた個体がいない」

海水温の変化で、スルメイカの産卵時期や場所が変わり、釣り針にかからない小さな個体が多いとみています。

港に活気は戻るのか、関係者は気をもんでいます。