ウエイトリフティングのアジア大会代表選考を兼ねた全日本選手権が30日、名古屋で行われた。男子71キロ級で世界選手権(昨年10月)銀メダリストの宮本昌典(29、宮崎県スポーツ協会)がトータルで322kgを挙げ、2位に30kg以上の差をつけ優勝した。女子63キロ級では遠藤梨李(24、いちご)が勝利した。

ウエイトリフテイングはスナッチとクリーン&ジャークの2種目を3回ずつ行い、それぞれの最高記録を合計し、順位を競う。スナッチはバーベルを床から一気に頭上に持ち上げ、クリーン&ジャークはバーベルを一度肩まで引き上げ、それから頭上へと持ち上げる。

男子71キロ級に出場した宮本はスナッチの3回目で142kgを挙げると、クリーン&ジャークは2回目で180kgに成功した。両種目ともにトップの記録をたたき出す圧巻の力を見せつけ優勝。アジア大会代表へ一歩前進した。会場には東京五輪金メダリストで恩師の三宅義信氏(86)がかけつけ、掛け声を出していた。宮本は「試合中に(三宅氏の)声が聞こえてきた」と頬を緩ませた。今後の目標について「まずはアジア大会で世界新を出すのがひとつの目標で、そのあとにロス五輪を目指したい」と意気込んだ。

63kg級優勝の遠藤梨李選手

女子63kg級に出場した遠藤はスナッチで95kg、クリーン&ジャークで117kgを挙げた。こちらも両種目ともトップの記録をマークし、大会を制した。遠藤を指導しているのは日本のウエイトリフティング界をけん引してきた三宅義行氏(80)と三宅宏実氏(40)の三宅親子。普段は義行氏から直接指導を受け、育児等で直接見ることが困難な宏実氏には毎日のように連絡を取り合い練習に励んできた。遠藤は試合後「代表に選ばれたらアジア大会でいい成績を残して次の世界選手権に向かいたい」と語った。


【男子71kg級 結果】
1位 宮本昌典 S 142kg、C&J 180kg、T 322kg
2位 山口耀太 S 128kg、C&J 160kg、T 288kg
3位 佐部龍騎 S 126kg、C&J 157kg、T 283kg

【女子63kg級 結果】
1位 遠藤梨李 S 95kg、C&J 117kg、T 212kg
2位 三宅千鶴 S 88kg、C&J 115kg、T 203kg
3位 瀬尾佳菜子 S 88kg、C&J 110kg、T 198kg

※S=スナッチ、C&J=クリーン&ジャーク、T=トータル