”土砂災害警戒区域”4万7000か所以上 全国最多の広島県 「土石流」の被害とは

解説:RCCウェザーセンター 梅川千輝 気象予報士
   (2014年 広島土砂災害/2018年 西日本豪雨など取材)

土石流など、土砂災害の恐れが高い「土砂災害警戒区域」は、広島に4万7895か所あり、全国最多です。

広島は「まさ土」の弱い地盤で、山ぎわに住宅地が広がり、大雨で崩れやすい場所に多くの人が住んでいます。土石流の被害を改めて確認します。

これは1999年に、広島市佐伯区で起きた土石流発生の瞬間です。住宅をなぎ倒しながら、一気に流れ込んでくる様子を捉えています。

こちらは静岡県熱海市で起きた土石流です。建物などを破壊し飲み込みながら、斜面を流れ下っていく様子が確認できます。

土石流が山の上流で発生してから、ふもとの住宅地まで到達する時間はあっという間です。

京都大学の研究では、「広島土砂災害」で最も被害が大きかった広島市安佐南区八木3丁目で”96秒”。

「西日本豪雨」で12人が犠牲になった、熊野町の大原ハイツに至っては”50秒”というシュミレーション結果が出ています。

土石流が発生してから、逃げ切ることはできません。