小学校から中学校へ、など新しい環境になり、子どもたちも心身ともに変化しやすい季節です。「急にお弁当を残すようになった」「ダイエットを始めた」という子どもの様子に、戸惑う保護者の方もいるのではないでしょうか。
今回は、「恋わずらいかもしれない」というお孫さんを心配するお悩みと、長崎市のやなぎクリニック・栁忠宏先生のアドバイスを、番組でのやりとりのままお届けします。
【リスナーからの相談】
先日中学を卒業したばかりの孫(男の子)が、急に食欲がなくなりました。これまでは本当によく食べていて、お肉大好き、ご飯大好き、お菓子大好きという感じでした。ダイエットと言ってお弁当を残していることもあるそうで、少し心配で探ってみたところ、なんだか恋わずらいのようなのです。
新しい環境になり見守る時期かとは思いますが、思春期ゆえの体調やメンタルの問題なのかどう見極め、どう声をかければいいでしょうか。
極端な食事制限は「身長が止まる」リスクも
これまでは食欲旺盛だった男の子の突然のダイエット宣言。栁先生は「過度に痩せすぎたりしていなければ、見守っておいていいんじゃないかなと思います」と微笑みながらも、小児科医の視点から成長期の食事制限について注意を促します。
「中学校を卒業したばかりということは、まだまだ骨の成長もするし、身長もあとちょっと伸びてくる時期ですから、極端に減らすと身長もちょっと止まる可能性が出てきます」と栁先生。「この時期に栄養が足りないというのは困る」と指摘します。
食べないダイエットは「省エネモード」の体に
最近は男の子でも美意識が高く、体を引き締めたいという気持ち自体は自然なことです。しかし、食事を抜くダイエットには警鐘を鳴らします。

「食事をとらずにダイエットしようとすると、体はだんだんと節約するようになるので、冷え性みたいになっていくんですよね。カロリーとかエネルギーを使わない体に変わっていく。なので、ある程度バランスよく摂りつつ、運動をしっかりやっていく方が非常に健康的でいいかなと思います」と栁先生は語ります。
同じ体重でも脂肪が多いか筋肉量が多いかで異なるため、ある程度運動して引き締める意識を持つことが大切だと言います。
「今のままの明るさ」が一番の魅力「恋煩い」という可愛らしい理由に対し、周囲の大人からの声かけについて栁先生はこうアドバイスします。
「煮詰まってしまって暗いよりは、やっぱり明るい子の方がモテると思いますから(笑)、健康的で明るい方がいいんじゃないかなと思います」。急に無理をしてキャラクターを変えるのではなく、お肉やお米が大好きという「本人の明るさ」を崩さないようにしながら、体を引き締めるのを少し頑張る、という方向へ持っていくのが良いとのこと。
思春期は周りが気になり、無理をしてしまうこともあります。
「無理をすると本人にすごくストレスがかかったり、心と体のバランスがギクシャクしたりする。心と体のバランスが非常にいい『ニュートラルな感じ』が一番健康的で、周りから見ても輝いて見える」と栁先生は温かい言葉で締めくくりました。
NBCラジオ『あさかラ』内「子どもの健康相談室」(2026年5月27日放送回)より














