あれも値上げ、これも値上げ。そんな物価高の中、あえて「値上げをしない」と決断する企業や店が出てきました。いったい、なぜなのでしょうか。

北幸之助 記者
「生活にかかわる様々なものが値上げする中、こちらのスーパーではこの夏『値上げをしない』という大胆な宣言をしました」

イオン北海道は5月、自社ブランドの「トップバリュ」商品約3500品目を「価格凍結」し、値上げをしないと発表しました。

例えば、こちらの冷凍ブロッコリーは148円。
サラダ油は258円で、他社の商品よりも1割から2割ほど安いといいます。

物価高の中、あえて価格を据え置くのはなぜでしょうか。

イオン北海道 取締役執行役員
「社会問題になりつつある物価上昇。問題を解決するのがわれわれインフラ企業としての使命」

イオン北海道は8月31日まで価格凍結を続ける予定です。

財布にやさしい取り組みはほかにも…。

JR江別駅前のラーメン店です。
この店では2年前からワンコイン500円でラーメンを提供しています。

村田峰史 記者
「具もたくさん入っていて本格的な味噌ラーメンです。これは1杯500円だと助かりますね」

常連客
「味もそうですけど安いんですよね。気軽に食べに来れます」

常連客
「週2回ぐらいかもしれない。すごく助かりますよね、今、物価高で」

「1000円の壁」などと言われ価格の上昇に直面しているラーメン業界でなぜ、今500円なのか…。

半畳 加藤卓二 店主(72)
「初め、
550円でやっていたのが850円まで値段を100円ずつ上げた。上げるたびに客が減るんだ」
「(安くて大丈夫ですか?)大丈夫じゃないよ。儲からないんだ。儲からなくていいとやっているんだから」

利益よりも客が来てくれることを優先した訳を、加藤さんは「半畳」という店の名前をひも解いて教えてくれました。

半畳 加藤卓二 店主(72)
「起きて半畳、寝て一畳、天下取っても二合半ということわざがある」

人が生きる上で最低限必要な広さや物を示し、過剰な豊かさを戒めた言葉です。
終わりの見えない物価高騰に苦しんでいるのは店側も同じ。

それでも客の暮らしを助けようと地道な取り組みが続いています。