1月10日、静岡県内では新たに、3012人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。前週より150人以上の増加。行動制限のない年末年始が明け、保健所は対応に追われています。
「はい、静岡市保健所です」
静岡市保健所(静岡市葵区)では、医療機関や新型コロナの感染者からの問い合わせに約70人態勢で対応しています。
コロナ患者の健康観察などを担当する部門では、1日およそ1200人に電話をかけ、症状や血中酸素濃度の数値などを確認しています。
<静岡市保健予防課 前島小津江さん>
「いま一生懸命やっていて、何とか回している状況だが、これ以上患者が増えるとなかなか回していくのが厳しい」
保健所の仕事は健康観察だけではありません。救急搬送先を調整する部門もあります。
1月7日には、静岡県内で約9500人の感染が確認され、過去最多を更新。それに伴い、重症化するリスクの高い高齢者への感染も急拡大しています。
<静岡市保健予防課 杉山智彦課長>
「高齢者の施設入所者(の容態)が急変するケースが増えている」
静岡県内では10日、新たに3012人の感染者が確認されました。感染者を自治体別にみますと、浜松市で513人、静岡市で559人、その他の市や町で1940人となっています。また、新たに2人の死亡が報告されています。
1日あたりの感染者数は、前の週の火曜日(1月3日:2841人)より171人増え、5日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。
病床使用率は静岡県全体で81.2%、そのうちの重症者の割合は14.3%。静岡市保健所は14.3%という数字以上に重症者がいる可能性を指摘します。
<静岡市保健所 田中一成所長>
「コロナで重症化するより前に、誤嚥性肺炎や細菌性肺炎といった別の疾患で重症化して、コロナの重症化に至る前に亡くなっている。現在、行動制限がないということだが、何もしなければ、感染するという状況は何も変わっていない」
田中所長は、若い世代が無意識のうちに感染を広めているとして、重症化リスクの低い20代から40代の世代も進んでワクチンを接種した上で、感染防止に努めるよう呼び掛けています。
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