初めて言った「助けてください」

山口達也さん
「ここで初めて『助けてください』と言いました。自分がいつも誰かの相談を受けることはあった。でも自分が助けてくださいと言ったことは、振り返ると一度もなかった。その必要はないと思い込んでいたのかもしれません」

その言葉を受けて、周囲が動きました。

連れて行かれたのは内科ではなく、アルコール専門病院でした。

山口達也さん
「私が必要だったのは内科じゃなくて精神科だったんです。気づかなかったです」

入院期間は3か月。病院で山口さんを出迎えたのは、60~70人の同世代の依存症者たちでした。

山口達也さん
「アル中のおっさんたちの中に入っていくんです。めちゃめちゃ怖かった。刺されるんじゃないか、殴られるんじゃないかって思いながら気合を入れて行ったら、みんな『ようこそー』って言うんですよ。

元気そうで驚きました。みんな歯はなかったですけどね。でも笑っていた」