厳しい冷え込みが続きますが、学校では、校庭に子どもたちの歓声が響きました。
長野県原村の原小学校。
2時間目に合わせて、ヘルメットを手にした子どもたちが昇降口から出て来ました。

向かったのは、真っ白な校庭。
一面が氷に覆われた「校庭スケートリンク」です。
原小学校では60年以上も前から、冬の期間はグラウンドに水を張って凍らせ、スケートリンクを作っています。
スケート授業の初日。
「校庭でスケートリンクあるの原小くらいなので、楽しみ」
スケート靴を履いた児童たちは我先にとリンクに飛び出し、転んだり尻もちをついたりしながらも初滑りを楽しんでいました。

「冬が来た感じで少しうれしいです」
「初滑りだから少し怖い、転んだら」
「どっかの場所に行くより広くて楽しいです」
リンクを管理しているのは村やPTAなどで作る管理委員会の中村曉介(ぎょうすけ)さん。
早朝から雪を掃いたり、氷のデコボコを直したりと、初滑りに向けてコンディションを整えてきました。
「これで(厚さ)15センチくらいになっていると思います、気温が低いから氷の状態も非常にいいです」
校庭リンクを作り始めたのは12月18日。
近くを流れる川から校庭に水を引き入れ、10日ほどかけて凍らせます。
「これは八ヶ岳から自然の河川を利用している、スケートリンクを利用している間はずっと出してますね」
近年は暖冬の影響もあってか思うように凍らずに1月中旬以降にオープンがずれ込むこともありましたが、今シーズンは順当に凍り、年末にはほぼ完成したということです。
学校では1月いっぱい、校庭リンクでのスケート授業を予定していて、朝や休日の前の晩は地域住民にも開放するということです。