「参加はお金のため」選手の様々な思い トランプ氏長男の出資も話題に

高柳キャスター:
出場選手も様々な思いで参加しています。

イギリス ベン・プラウド選手(パリ五輪 競泳男子50m自由形 銀メダル)
「参加は正直に言って、お金のため。10年間クリーンな状態で世界の水泳界のトップにいたが賞金システムは全く変わらなかった

ナイジェリア マリアム・ウスマン選手(北京五輪 ウエイトリフティング 銅メダル)
強化薬の使用について皆に勧めたいわけじゃない。安全でないものを自分一人ではやらないで!私の健康を管理するために多くの医師が働いてくれている」

WADA(世界アンチ・ドーピング機構)によると、ドーピングは▼アンフェア、▼健康を害する、▼反社会的行為、▼スポーツの価値を損なうなどの理由から、世界共通のルールのもと禁止されています。

リオ五輪にも出場した元競泳選手でNスタスタッフの今井月によると、▼一度目を離したフタが開いたドリンクは絶対に飲まない、▼市販の飲み薬は基本飲まない、▼のど飴、湿布などの成分にも注意するなど、口にするもの全てを疑うようにしていたといいます。

また、アスリートにとってドーピングは「競技人生をかけて向き合うべきもの」だといいます。

アメリカでは他にもこの大会で注目されていることはありますか?

JNNロサンゼルス支局 小川健太記者:
今回の大会の根底にあるのが、最先端ビジネスであり、様々なファンドやシリコンバレー系の富豪たちからの巨額の資金が流れ込んでいます。

その中でも特に注目を集めているのが、トランプ大統領の長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏が出資している点です。

ジュニア氏は出資を表明した際、コメントも発表しています。

「100年以上にわたり、世界のスポーツ界を牛耳ってきたエリートたちは、アスリートが限界に挑戦することを阻んできた。この『エンハンスト・ゲームズ』こそが、真の競争、そして真の自由を象徴している。これは世界におけるアメリカの覇権に関わるものであり、まさにMAGA(=Make America Great Again)運動の真髄でもあるのだ」

これに対し、アメリカのメディアは「規制緩和」や「個人の自由」といった言葉が都合よく使われていると指摘していて、スポーツがプロパガンダとして利用されていると批判的に伝えています。

井上キャスター:
こうした流れに「NO」を突きつけるのであれば、この大会に多額の資金を投じている企業に対しても「NO」を突きつける社会にしなければなりません。

こうした流れが進めば、人体実験がごく普通に行われてしまうような、そうした違和感すら感じます。

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<プロフィール>

田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト心理コンサルティング
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰