静寂に包まれた朝と「質の高い」刑務作業

「おはようございます」

午前6時45分、受刑者たちの平日の1日は決まってこの時間から始まる。布団を決められた手順でたたみ、定位置に収納して朝食を待つ。配膳を担当するのも受刑者だ。

山形市の北部にある山形刑務所には、1000人近くの受刑者や未決拘禁者(判決確定前の者)が生活している。その多くが26歳以上の男性であり、懲役10年以上の長期受刑者たちだ。

午前7時40分、刑務官の「前へ進め」という号令のもと、受刑者の整然とした足音が響く。

1日の大半を占める刑務作業の始まりである。工場へ移動し、身体検査を終えると作業に入る。原則として会話は禁止。黙々と木工製品や金属製品、革製品を作り続ける。

長期間の服役により作業の練度は高く、山形刑務所の製品は品質が良いと評判だ。展示即売会でも、訪れた人々が受刑者の作った品々を次々と買い求めていくという。