NHKの『ニャンちゅうワールド放送局』の『ニャンちゅう』役などを務め、現在、ALS(筋萎縮性側索硬化症)で闘病中の声優・津久井教生さん、65歳。
手足の自由を失い、声も出せなくなった今、津久井さんは、自らの声を収録した音声ソフトを使い、TBSのインタビューに答えてくれました。


津久井教生さん



◆津久井教生さん◆
「みなさん、こんにちは。津久井教生です。声を出せなくなっても、可能な限り工夫して、このような発信をしています。今後も、私は声優でいたいと思っています。」
「声優のお仕事の面白さは、生身を出す役者と違って、自分自身ではない『人』や『動物』や『植物』や『物』や『宇宙人』や『キャラクター』や『敵怪人』に、『命』を吹き込むことです。」
「言葉だけで、人をひきつけることができる事です。私にとって、声優はやりがいのある楽しいお仕事ですね。」





津久井さんは、自身のALS闘病をテーマにした著書『ALSと笑顔で生きる。声を失った声優の「工夫ファクトリー」』を4月27日に出版しました。
手足が動かなくなった後、「視線入力」で、ひと文字ずつ打ち込んで書き上げた一冊です。





◆津久井教生さん◆
「今回の出版にあたって、私は一人の人が書いた本は、たくさんの人の協力で成り立っている事を知りました。」
「オリンピックで、メダリストが『このメダルはたくさんの人の協力で勝ち得たのです』と誇らしげに掲げるメダルと同じような感じです。」
「本は装丁が笑顔のようで、私たち夫婦らしいです。素敵な本が出来上がったと思います。」
「今、多くの人に手にとっていただきたいと思っています。そしてALS(筋萎縮性側索硬化症)の事を知っていただければ嬉しいです。」




津久井さんの体に、異変が生じたのは、2019年。
最初は、ほんの些細な、日常生活で感じた「違和感」でした。