できること、得意なことを

埼玉県三芳町の社会福祉協議会が運営するデイサービスセンター「けやきの家」。毎週金曜のお昼過ぎになると、65歳未満で発症した「若年性認知症」のデイサービスの利用者が集まります。

デイサービスでは10年前から、夕方に開かれる「子ども食堂」に来る子供たちのため、利用者が料理を作っています。ただ、新型コロナの流行後は感染リスクを低くし、安心して楽しんでもらうため、家族一組を毎週招待してパンを中心にした料理を作って提供しています。

取材した日のメインは、ウールロールパンの中に、様々な具を入れた料理です。それに、サラダ、スープ、食パンを使った甘いデザート。この日は60代前後の4人の利用者が、スタッフや地域のボランティア一人ずつと組んで、自分のできること、得意なことを分担して、取り掛かりました。

ウールロールパンの生地を成形中

メインのパンを担当する利用者の男性の掛け声で作業が始まり、男性は小麦粉をこねはじめました。この男性を含め、ほとんどの利用者は、デイサービスに来るようになるまでは、パンを作った経験はなかったということです。ウールロールパンの生地が出来たら、一次発酵させ、形を作り、中に具を入れて、包んでゆきます。

パン生地の中に様々な具を包む 作業は利用者と地域のボランティアが組んで

この日は、ソーセージ、コーンとチーズ、それに高菜の漬物。一緒に組んだボランティアの女性と話し合いながら、ご自身のペースで、着実に作ってゆきます。他の利用者も、食パンの生地をこねたり、サラダの野菜を切ったり。この日招待した家族が来る時間を目指して、作業は進みます。

食パンの生地をこねる