宮城県松島町の国宝、瑞巌寺(ずいがんじ)で400年前に製作されたふすま絵が経年劣化のため修復されることになり、19日、搬出されました。

修復は、5年かけて京都で進められます。

今回、修復されることになったのは本堂の「墨絵(すみえ)の間(ま)」のふすま絵です。

ふすま絵は、絵師・吉備幸益(きびこうえき)が1622年=元和(げんな)8年に製作した水墨画で、1980年に国の重要文化財に指定されました。

桃山様式の華麗な姿をいまに伝えていますが、墨絵の一部が剥がれたりするなど劣化が進んでいました。

このため、文化庁や町と協議した結果22面全てが修復されることになったのです。

瑞巌寺・堀野真澄 学芸員
「政宗公が味わったであろう墨絵の間の完成した当時のふすま絵というものが立て込まれることになると思うので、みなさまにも味わってほしい」

学芸員らが立ち合いのもと業者によって慎重に搬出作業が進められました。

ふすま絵は修復後、収蔵庫に保管されることになっているため、修復される前の姿を見る機会は最後となります。

神奈川県から訪れた人
「ギリギリで見られて幸せ。良かった。きれいになったときにまた見に来たいと思う」

ふすま絵は、京都国立博物館に運び込まれたあと、5年の歳月をかけて修復されます。

ふすま絵は、修復と同時に復元模写の製作も進められ、完成後、墨絵の間に立て込まれるということです。