日本・中国・韓国の3か国の都市が文化芸術での交流を目指す「東アジア文化都市」が松本市で17日に開幕しました。政治では日中関係の冷え込みが続いていますが、文化の力でつながろうという強い思いが発信されました。

松本市の中心部での記念パレードには、パリオリンピック™の柔道金メダリスト・出口クリスタさんが振袖姿で登場。「芸術と平和」と英語で書かれた旗を持って先導しました。

そして、マーチングバンドの演奏に合わせて、松本市ブランド大使を務める俳優の松重 豊さんをはじめ、韓国の民族衣装を身にまとった安東(あんどん)市の関係者などが続きました。

東アジア文化都市は文化庁の事業で、日中韓の3か国から選ばれた都市が交流を通じて文化芸術の発展を目指します。

中国からは蘇州市と大理白族自治州が選定されましたが、高市総理大臣の「台湾有事」を巡る発言以降、日中関係が悪化し、今回、公式訪問団は来日しませんでした。

開幕に先立って開かれた前夜祭コンサート。中国出身の声楽家・ジョン ハオさんが出演しました。

オペラ歌手 ジョン ハオさん:「いろいろなことが絶対正しいとか絶対違うということはない。相手のことを尊敬したうえでコミュニケーションを取ることがとても大事」

日本のオルガン奏者の演奏で韓国のソプラノ歌手とともにヴェルディの歌劇の一部を歌い上げました。

オペラ歌手 ジョン ハオさん:「中国人として日本で日本人のお客さんにきれいな歌をプレゼントするのはうれしい。お客さんもわかってくれると思います」

観客は:「最後に皆さんが手を取ってあいさつされたときに本当に平和はいいなと感じました」

交流を深めるための様々なイベントが12月まで計画されている東アジア文化都市。

松本市ブランド大使の松重豊さんが開幕を宣言しました。

松本市ブランド大使 松重 豊さん:「東アジアの若い人たちがきたるべき22世紀に向けて平和と文化についていろんなことを話して、希望と未来に大いなるエールを送りたいと思います」