音と衝撃、そして戦術――車いすラグビーが人を惹きつける理由
車いすラグビー日本代表チームの近年の活躍ぶりは目覚ましい。
2004年アテネパラリンピック競技大会に初出場以降、全てのパラリンピックに出場する日本代表は、2016年リオ大会と2021年東京大会で銅メダルを獲得。2024年パリ大会では、悲願の金メダルを獲得し、世界ランキング1位(2026年4月現在)の実力を誇る。
自身も元日本代表で、連盟の委員としても“チーム日本”を支える峰島さんは、その輝かしい功績の裏で、選手たちの並々ならぬ努力や悔しさも見てきた。
「銅メダルって、素晴らしい結果だと思います。でも違ったんです。自分たちが作り上げていった個人のプレーやチームプレー、連携力、その全てをフル動員して相手に勝ちたいという思いで全員が団結して、東京では皆が本気で金メダルを取れると臨んでいった中での銅メダルだった」
そこからパリ大会までの3年間。「銅から金に持っていく。自分たちに足りないものは何か、本当に突き詰めていった結果として、あれだけの試合内容でパリで金を取れたことは、すごく大きかったです。世界でナンバーワンになったことを、金メダルという形で残せました」。
支えていたメンバーにとっても、その思いは同じだ。「圧倒的な試合内容が、揺るぎない自信になりました」と力を込める。
そんな日本代表の強さにも目を見張る車いすラグビーの魅力について、峰島さんはこう語る。
「会場でまず驚かれるのは“音”。ラグ車同士がぶつかった瞬間の衝撃音は、想像以上だと思います」。その迫力に加え、戦術の奥深さも見る者を引き込む。ルールを理解すれば、タックル一つにも意味が生まれ、歓声が上がる理由が分かる。
「同じフロアに観客席がある場合は、ぶつかった瞬間に振動のようなものが伝わることもあります。チタン製の車いす同士がバーンとぶつかる瞬間って、本当に近くだと火花が散るところが見えたり、焦げ臭い匂いがすることもあります」














