正月のしめ飾りなどを焼いて、1年の無病息災を願う伝統行事「とうどおくり」が9日、愛媛県新居浜市沖の大島で行われ、訪れた人たちは、勇壮な火祭りを堪能しました。

「とうどおくり」は、新居浜市の大島で300年以上続く新年の伝統行事で、門松やしめ飾りでなどで作られた高さ10メートル程の「とうど」を燃やし、今年1年の無病息災を願います。
早朝6時ごろ、港近くに作られた「とうど」に火が放たれると瞬く間に火柱が上がり、まだ明けきらぬ空を赤く染めていました。

そして炎が収まると訪れた人たちは、厄除けのお守りとして燃え残った竹を持ち帰ったり、持参した餅に灰を付けたりして無病息災や家内安全を願っていました。

(訪れた人)
「家族みんなが楽しく暮らせたら良いなと思います」
「みんなが健康で楽しく過ごせるようにそれですね」

また9日は、甘酒やぜんざいが振舞われ訪れた人たちは、早朝の冷えた身体を温めていました。