◆セットした髪型は崩せない、5段重ねの枕を用意
睡眠時間を削ってまでこだわった晴れ着姿。八田さんには、式典の前に自分の姿をどうしても見せたい人がいた。20年間育ててくれた両親だ。3人きょうだいの末っ子として育った宗一郎さん。大人への節目となったこの日、感謝を込めた手紙を用意していた。

八田さん「うるさいとかうざいと思ったときもあったけど、心配してくれてありがとう。最近は釣りも行けてないし、暖かくなったら行こうね。今度2人で飲みに行こうね」

八田さんの口から語られる“感謝”の思いを聞きながら、両親の目には涙が浮かぶ。
八田さん「母さん、毎日仕事の時に弁当を作ってくれてありがとう、迷惑ばかりかけてごめんね。まだまだ未熟なオレだけど、頑張っていきます。自慢の父と母です。宗一郎より」

「大きくなったな!」顔をくしゃくしゃにしながら、父親は満面の笑みをうかべた。母親も「はじめて手紙をもらったから」と目頭を押さえた。














