緊迫する中東情勢が、大型ねぶたの制作にも影を落としています。木工用接着剤が品不足となるなど、とりまく環境は厳しさを増していますが、ねぶた師は前を向き、制作に打ち込んでいます。
4月26日にねぶた小屋へ入り制作に打ち込んでいるのは、ねぶた師の手塚茂樹さんです。2014年にデビューした手塚さん、2026年は特別な年となっています。
これまでは、師匠で第7代ねぶた名人の竹浪比呂央さんが主宰するねぶた研究所に所属していましたが、2026年に独立しました。心機一転、勝負の夏に臨みます。
ねぶた師 手塚茂樹さん
「自分では新たな2回目のデビュー戦みたいな形の気持ちでやっていますので、私のねぶたをもう一度認識してもらうような形で、かなり迫力と大きさを重視して、今回は進めています」
一方で、制作を取り巻く環境も変わりはじめています。
河村庸市 キャスター
「ねぶたの制作は進んでいますが、こうした木材や針金といった材料の価格は上がっているということです」
“紙と光の芸術”と称されるねぶたは、木材や針金、それに紙は欠かすことはできません。こうした資材は軒並み、2025年と比べて2割~3割ほど値段が上がっていて、制作だけではなく経営面にも神経を使うことになります。
ねぶた師 手塚茂樹さん
「なるべく材料の無駄が出ないような使い方もして、短い針金もつないで使う部分があったり。ちょっとずつ工夫はしています」
値上がりだけではなく、いま深刻さを増しているのは木工用接着剤の品不足です。
多くのねぶた師が取り引きしている青森市の資材店「小林ハードウェア」です。
小林ハードウェア 斎藤聖 店長
「この辺の木工ボンドが入ってこない。3kg入りの袋があるが、ねぶた師さんも使いますし、大工さんも使うが、それが一切入ってこない状況」
この店では、木工用接着剤が最後に入荷したのは4月上旬。
ただ、取り引きをしているねぶた師には早めに連絡していて、この夏に使う分は確保してもらったということです。
ねぶた制作にも影を落としはじめた中東情勢。この苦境だからこそ、手塚さんは前を向き、思いを込めて制作しています。
ねぶた師 手塚茂樹さん
「災いとか負のニュースは吹き飛ばすくらいの迫力を持ったねぶたにしたいと思っていますので、パワーをもらっていただければ」
苦労の末、ねぶた師が生み出した作品がこの夏、多くの観客を勇気づけていきます。
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