これまでに自転車で世界50か国を巡り、その走行距離は10万キロ以上。こちらスイス人の4人家族・パッシュファミリーです。3年間の日本での滞在を終え、先月、鳥取県から韓国に旅立ちました。2人の子どもは学校には通っていませんが、その教室は、この地球です。

4月25日。境港市内キャンプ場に外国人の姿がありました。

グザヴィエ・パッシュさん
「きょうはとても特別な日なんだ。今日が私たちにとって日本滞在最後の日」

大きな荷物と大きな夢を自転車に乗せて。
自転車で世界を巡り続ける冒険家族・パッシュファミリーです。

記者 土江諒
「あちらですね、外国人の親子と見られるんですけど、坂を一生懸命登ってますね」

Q:どこから来ましたか?

グザヴィエ・パッシュさん
「スイス!」

パッシュファミリーの日本周遊が始まったのが2023年。
鳥取県からスタートするとテントなどで寝泊まりしながら自転車で全国を回って講演活動や本の執筆活動を行なってきました。

グザヴィエ・パッシュさん
「私の自転車は全てで120キロ」

こちらが一家の主・グザヴィエさん(45)。共に冒険するのは妻のセリーヌさん(44)と2人の愛娘、ナイラさん(12)とフィビーちゃん(8)です。

ナイラさん フィビーちゃん
「いただきまーす」

はしを上手に使って焼きそばを美味しそうにほお張る姉妹。ある好物があるようで…。

ナイラ・パッシュさん
「納豆!美味しい。毎日」

すっかり日本に慣れたパッシュファミリーですが、今回、山陰を訪れた理由は?

グザヴィエ・パッシュさん
「モンゴルにたどり着くには韓国、中国を経由してモンゴルに入る。船に乗って境港から韓国のトンへに行きます」

彼らは3年間の日本での滞在を終え、日本周遊の出発の地から次の目的地を目指すため、山陰を訪れていたのです。

そんな彼らの冒険の始まりは17年前。

著書
「グザヴィエの新しい冒険。新たな世界の中に自分を放り込むこと。そして、自分で生き方を選ぶということは私を強く惹きつけた」

セリーヌ・パッシュさん
「元々グザヴィエがスイスの反対側にあるニュージーランドに行きたくて。そんな時に私たちは出会って、私から『一緒に冒険に出ても良い?』と聞いた」

音楽フェスで2人は出会うと意気投合し、その1年後の2010年にスイスを出発。

シリアやイラン、そして日本などを巡りマレーシアでは長女・ナイラさんも誕生して2015年、ニュージランドに到達しました。

グザヴィエ・パッシュさん
「私たちはスイスの反対側にたどり着いたことがとても嬉しかった。実際のところ、それは私たちの人生の物語の始まりだった」

当初の目的地にたどり着いたパッシュファミリーでしたがその後も旅を続け、次女・フィビーさんが誕生すると一家は4人に。

日本発のアウトドアブランド「モンベル」からの支援も受けながらこれまでに50か国を周遊し、自転車で10万キロ以上を走破しました。

セリーヌ・パッシュさん
「旅ではなくロマンス。自然であることが子どもたちにとって重要だと思っているので、ここが私たちの家で、自然の中で暮らしている。これまでの学校とは違うタイプで、娘は教科書ではなく活動を通して学び、自転車で砂漠を横断して砂漠を学ぶ」

姉妹は学校には通っていませんが、彼女らの学校はこの地球全て。世界各国を巡りながら異なる人種や文化、大地、空気、食事、宗教などに触れて、感じて、学んでいくのがパッシュファミリーの教育スタイルです。

ナイラ・パッシュさん
「一緒に遊んだり木に登ったり。全てが本当に素晴らしいと思う」

フィビー・パッシュさん
「いつも自然の中で遊んだり、新しい友だちと会うことも本当に楽しい」

グザヴィエ・パッシュさん
「日本語で書いた本はシリーズの最初の章。なので、第2弾もすでに取り掛かっていて、発行されたら私たちは必ず帰ってくる。日本楽しかった!ありがとうございます」

パッシュファミリーは韓国、中国を通って6月ごろにモンゴル入りする予定。パッシュファミリーの飽くなき冒険はまだまだ続きます。