アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席が、北京で首脳会談を行いました。互いに両国関係の重要性を示した両首脳ですが、それぞれ思惑がありそうです。
現在、トランプ大統領は首脳会談を終えて、一旦、北京市内のホテルに戻っています。
会談の冒頭、両首脳はお互いを称えあったうえで、アメリカと中国が関係を安定させることの重要性を訴えました。
中国 習近平 国家主席
「尊敬するトランプ大統領閣下、北京でお会いできたことを大変嬉しく思う」
アメリカ トランプ大統領
「あなたは偉大な指導者だ。時々人々は私がこう言うのを嫌がるが、私は言う。なぜなら真実だからだ。私は本当のことしか言わない」
アメリカ側からは現時点で会談内容の発表はありませんが、予定されていたより45分長く、2時間15分にわたって行われました。▼イラン情勢、▼経済・貿易問題、▼台湾問題などが主要な議題になったものとみられます。
また、会談に先立って、人民大会堂の前の広場で盛大な歓迎式典で開かれました。習近平国家主席が入国禁止の制裁対象となっていたルビオ国務長官と握手する場面もあり、アメリカに対する配慮が感じられました。
会談終了後には、両首脳そろって北京市内の世界遺産・天壇公園を訪れ、友好ムードを演出しています。
一連の行事でのトランプ大統領の振る舞いには、当面は中国との対立を緩和し、関係を安定させたい意向が現れていると感じました。
そのうえでトランプ氏としては、中国側から大豆などの農産品やボーイング社の航空機の購入拡大といった経済面での分かりやすい成果を取り付け、11月の中間選挙に向けて国内にアピールしたい考えとみられます。
Q.中国側としても、トランプ大統領から何らかの譲歩を引き出したいと思いますが、狙いはどこにあるのでしょうか?
中国側のキーワードは「台湾」と「安定」だと思います。
まずは台湾問題ですが、中国外務省の発表によりますと、習近平国家主席は「台湾問題は中国とアメリカの関係における最も重要な問題であり、これが適切に処理されれば、両国関係は全体的な安定を維持できる」と、いかに台湾問題を重視しているか強調。一方で、「処理を誤れば、衝突や対立に至り、中米関係全体を極めて危険な境地に追い込むことになる。アメリカは慎重に扱うべきだ」とくぎを刺しています。
もう一つは国内向けのアピールです。中国は来年(2027年)に党大会という5年に一度の政治イベントを控えています。習近平国家主席が安定して続投できるかが焦点です。そのために、今回の首脳会談を通じて「アメリカとの関係が安定している」という姿を見せるのが大事です。
先ほどの中国外務省の発表では、米中関係を「戦略的安定関係」と位置づけており、アメリカとの「特別な関係」「安定的な関係」を重視する姿勢を見せています。
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