新潟県佐渡市で、新年の豊作を願い旗を振りながら集落内を練り歩く伝統行事『西之神(せいのかみ)』が行われました。

佐渡市野浦(のうら)地区で行われた『旗振り・西之神』は、毎年1月7日に“西之神”と大きく書かれた旗を掲げて豊作を願う唄を歌いながら、集落の一軒一軒を回る年始の伝統行事です。

「今年の作は上作だ~、万作だ。西之神の勧進―」

本来は子どもたちが主役の伝統行事ですが、少子化の影響でおよそ15年前からは公民館の役員が旗振り役です。


【野浦地区の住民】
「子どもたちの数が減って姿が見えないので本当に寂しいですけど、時代の流れで仕方ないのかなと…。五穀豊穣、良い年でありますように改めて拝みました。ありがたいことです」


佐渡でこの旗振り行事をするのは野浦地区だけだそうで、今年は約25軒ほどを回りました。


【野浦公民館 山岸秀一副館長】
「大きな自然災害も無く村内が静かに過ごせればいいなと思って。豊作も祈念しながら回りました」


各家を回った旗は最後の家で保管され、15日に予定されている「どんど焼き」で焚き上げられるということです。