原料足りずに止まるプラ容器の製造ラインも

実際に、薬局で使うプラスチック製品を作るメーカーを訪ねてみた。

倉持プラスチック 倉持聡志さん
「こちらが軟膏容器の100gと80g用の蓋を製造しているところ」

1958年に創業した「倉持プラスチック」。“プラスチック一筋”でこれまで医療用の軟膏容器などを製造してきた。しかし…

――これが動いていないのはなぜ?

倉持プラスチック 倉持聡志さん
「原料が入ってきていなくて止めざるを得ない。1週間以上止まっている」

軟膏容器の原料となるナフサ由来の樹脂「ポリプロピレン」には複数の種類があり、蓋と本体では別の樹脂を使っている。

いま動いているのは蓋の製造ラインだけ。本体の原料となる「ポリプロピレン」の入荷が止まり、4つある製造ラインのうち2つが稼働できていない。

倉持プラスチック 倉持聡志さん
「初めてのこと。まさかこんなことになるとは思わなかった。 納期も遅れてしまうような感じで、謝ることも大きな仕事になってしまっている。原料が遅れる、製造が遅れる、納期も遅れるのでごめんなさい。『いつになるのか』と聞かれても『わからない』と回答するしかない」

使っている原料は、全て国産だ。外国産の原料があったとしても、簡単に置き換えることはできないという。

倉持プラスチック 倉持聡志さん
「耐薬品性も非常に高いものを使っている。今までの経験値で他のグレード(の原料)に変えると、必ずクレームが起きる。『(他の)原料がある』ということで、間に合わせて使うことは絶対にしない。全く同じ製品でも客の所に行ったあとに、内容物に侵されてクラック(ひび割れ)が出たりする」

倉持プラスチックでは、4月から注文を受けた量の一部が納品できなくなり始めた。

いま、需要が多い100gや10g用の軟膏容器の在庫は底をつき、原料が無いため、新たに作ることもできない状況に直面している。

原料を保管している倉庫を案内してもらうと…

倉持プラスチック 倉持聡志さん
「通常だと数倍積んでいないと生産が追い付かないが、ここまで減って、次の入荷も来ない状況」

入荷の目途が立たないまま、原料の価格は4月以降、5割も値上げされたという。

倉持プラスチック 倉持聡志さん
「今年いっぱい(供給量が)あるとか色々な情報が入ってくるが、原料の卸問屋が言うには『来月は分からない』。足りているという感じはしない」

――実際に止まってしまっている…

倉持プラスチック 倉持聡志さん
「そうなんですよ。困っている」