「薬あっても容器不足」軟膏の容器 簡単に代用はできず 余波は薬局にも直撃
三重県津市にある調剤薬局。皮膚科があるクリニックに隣接しているため、軟膏などの塗り薬を多く取り扱っている。

――容器は1日にどれくらい使う?
ペンギン薬局 佐藤亮 代表
「平均50~100個くらいは毎日使いますね」
容器は、ナフサ由来の樹脂が原料のプラスチック製。4月下旬から確保が難しくなっている。

ペンギン薬局 佐藤亮 代表
「4月3週目ぐらいから、通達が来るようになった。5月に入ってからはまだ入荷が全くない状態」
普段、注文に使う業界大手の専用サイトでは在庫切れとなっている。

ペンギン薬局 佐藤亮 代表
「まずクリックができない。開けない状態」
FAXでの予約は受け付けているが、原材料の入荷状況が不透明なことから数量は制限され、納期も未定だという。
普段は、棚2段分の在庫を確保しているが、今は残り1〜2週間分ほどにまで減っている状態だ。他の容器では簡単に代用できない。
ペンギン薬局 佐藤亮 代表
「気密性が保たれず、軟膏の中の水分が出て適切に使えないとか、単純に密封されていないから外部からの汚染を受けてしまうとか、問題が出てくる可能性があるので、似ている容器で安直に代替できない」
今は、少しでも容器が入ってくるのを待つしかない状況だ。

ペンギン薬局 佐藤亮 代表
「発注して入ってくるのを首を長くして待っています。今すぐゼロになるわけではないので、決して不安を煽りたいわけではない。この状況が今後続くかもしれないと、不安になる部分は出てきます」
不足しているのは、軟膏容器だけではない。
東京・江東区の薬局を訪ねると…

有明ファミリー薬局 薬剤師 小林和正さん
「これは水剤容器と呼ばれるもの、シロップ剤を入れる容器」
子ども向けのシロップ剤を入れるプラスチック容器。これもナフサ由来の樹脂が原料だ。
他にも、遮光性のある容器やチャック付きの袋など、複数の医療用プラスチック製品が在庫切れとなっている。

有明ファミリー薬局 薬剤師 小林和正さん
「発注してもいつ来るかわからない。現場としても、在庫の管理や患者さんに安定して出せるのかというような、今後の不安は常につきまといながら、仕事をせざるを得ない状況」
在庫はあと1か月分あるというが…

有明ファミリー薬局 薬剤師 小林和正さん
「今後このような状況が続くと、薬は受けることができても、渡すことができなくなる心配もある」
厚生労働省に尋ねると、「調剤薬局向けプラ容器に対する相談が寄せられ、容器メーカーへのヒアリングを進めている」としたうえで…
厚生労働省
「現時点までに確認できた範囲では、通常の出荷量の維持は行っていると聞いています」














