「天災ではなく人災」 中東情勢が招く、終わらない物価高の連鎖

井上キャスター:
イラン情勢を巡っては、予定されている米中首脳会談で停戦が決まったとしても、1年2年ぐらいのスパンで物の値段が上がっていく。

毎日のようにニュースで「物価高」だと報道されていますが、今出ている現象は過去の事象が影響しています。そうなると、今のイラン情勢は未来に影響していく訳ですが、それをどのようにリスクを回避していくかが難しいと思います。

組織開発コンサルタント・著作家 勅使川原真衣さん:
ただ、生きたいだけなんですけどね。ただ生きることが、こんなに難しいのかなと思います。改めて、社会は連関し合うシステムでできていると感じさせられます。これは天災ではなく、人災に近いような被害ですから、やるせないと思う部分もあります。

個人的には、子どもたちの給食費の値上がりも結構気になっています。魚とかいっぱい食べさせてあげたいですが、大丈夫かなと心配です。

高柳キャスター:
消費者ももちろん影響を実感していますが、一番大変なのは、農家や漁師など一次産業に携わる人たちかもしれません。

加工食品の場合、企業が価格を決めるので、コストを踏まえて値上げすることができます。一方で、魚や野菜など生鮮食品に関しては、農協などを通して市場価格が決まるため、勝手に値上げすることができません。

井上キャスター:
これまで個人の防衛について話してきましたが、組織の防衛について感じることはありますか。

組織開発コンサルタント・著作家 勅使川原さん:
今回の問題は、企業努力次第でなんとかなる問題ではないので、できることは本当に少ないと思います。強いて言うなら、武器を買うことにお金を使うなら、生きるための直接的なお金に回して欲しいと感じています。

高柳キャスター:
政府としては、今後どのような対策をとっていくのでしょうか?

和泉記者:
一次産業に携わる方々への支援として、農水省幹部は「肥料代補助などに踏み切る可能性があるが、官邸のGOサインが必要。今は“頭の体操”段階」だとしています。

その際、補正予算の編成なども必要になってきますが、高市総理は4日、「補正予算の編成がすぐに必要な状況とは考えていない」と話しています。

今後、どういった対策がとられていくのかは、不透明な状況です。

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<プロフィール>
和泉砂絵
TBS報道局経済部 農水省担当
北海道出身 地元の魚とホタテが大好物

勅使川原真衣さん
組織開発コンサルタント・著作家 2児の母
著書に『働くということ「能力主義」を超えて』など