そもそもハンタウイルスとは? 日本では過去に死亡例も
ハンタウイルスは、ネズミなどのげっ歯類が自然宿主となる病原体です。宿主となるネズミの種類や地域によってウイルスの株が異なります。
ハンタウイルス自体は世界中に分布しており、感染すると主に以下の2つの疾患のどちらかを引き起こします。
腎症候性出血熱(HFRS)
腎機能障害と出血症状を特徴とする疾患です。主にユーラシア大陸(中国・韓国・東欧など)で発生し、ハンタウイルスの中でも「ハンタン株やソウル株」などの種類で引き起こされます。
潜伏期間は10〜20日で、突然の発熱・頭痛・悪寒・脱力・腹痛・嘔吐などで発症します。顔面の発赤や目の充血といった出血症状が現れることもあり、重症型では強い腎機能障害などを伴い、3〜15%が死亡します。
日本での過去の事例: 国立健康危機管理研究機構などによると、1960年代に大阪で原因不明の熱病として発生して、119人が発症しうち2人が死亡。
1970年代半ばから80年代には全国の実験施設で実験用のラットから感染し、127人が発症し、うち1人が死亡しています。
1984年の実験室での感染報告を最後に、日本国内で新たなHFRSの患者は報告されていません。ただし、その後もドブネズミがソウル株を保有していることは確認されており、注意は必要です。














