5日、静岡県で行方不明になっていた中学3年の男子生徒が33日ぶりに保護されました。岡山の中学3年生も行方が分からなくなっています。最後の手がかりが残された広島で家族は、きょうも情報提供を呼びかけています。

男子生徒の父親は、6日、尾道市中心部をチラシを持って回りました。

岡山県倉敷市の中学3年生・梶谷恭暉(かじたに・みつき)さんは、去年11月13日午後2時半ごろ、自宅で家族が見たのを最後に行方が分からなくなっています。

家族の届け出を受け、警察が調べたところ、JR倉敷駅付近の商業施設で梶谷さんが乗っていたとみられる自転車が見つかり、防犯カメラの映像で梶谷さんの服装と似た人物がJR三原駅(広島・三原市)まで移動していたことがわかりました。

さらに翌日、尾道市の瀬戸内海に浮かぶ生口島の路上に梶谷さんのスマートフォンと本などが置かれているのが見つかりました。

岡山県警は先月、顔写真を公開して情報提供を求めていますが、その後、新たな手がかりはないままです。
5日は、静岡県で行方不明になっていた中学3年の男子生徒が33日ぶりに保護されました。

発見時は1人で、服装は、ほぼ行方不明になった当時のまま…。所持していた現金は数百円でした。
静岡の生徒が無事保護されたことについて梶谷さんの父親は…。

梶谷さんの父親
「まずは、見つかってよかったという気持ちが一番です。あちらの親御さんについてもたいへんな思いだったろうと自分に重ね合わせた部分もありますが、それに加え、こちらも希望の光が見えた、勇気づけられたというのが正直な気持ちでございます」

父親は、商工会議所や商店街の人たちに掲示板や店内にチラシを貼ってもらうよう依頼しました。

チラシ貼りに協力した店の人
「ニュースでは見ていて、尾道にも形跡があったということで、少しでもお力添えになれれば」

静岡の事案では、発見場所付近に住む人が「行方不明になっている中学生に似た人がいる」と警察に通報したことが保護のきっかけでした。

梶谷さんの父親
「きょう回って、尾道の方がた非常に協力的で、助かるといいますか、非常にありがたいと思っております。引き続き、(みなさんに)情報提供のご協力をお願いしたいと思っております」

息子の行方が分からなくなった日から広島県内にもう何度、足を運んで情報を求めてきたか分かりません。
梶谷さんの父親は…。