岸田総理
「唯一の戦争被爆国である日本の役割は、核兵器国をいかに核兵器禁止条約に近づけることができるかということだと思います。唯一の同盟国であるアメリカとの信頼のもとに核兵器国をどれだけ核兵器禁止条約に近づけることができるか、これが問われるんだと思っています」

核軍縮の必要性を語る一方で、国際情勢が緊迫する中、岸田政権は防衛費を増やしていくなど、核抑止力を含めて日本の防衛力の強化にも力を入れています。この姿勢に矛盾を感じている有権者もいます。そうした声に岸田総理は…。

岸田総理
「矛盾するのではないかとおっしゃる方もいますが、そうではなくして、今、厳しい現実の中で日本国民の命・暮らしをどう守るか。この厳しい現実から核兵器のない世界という大きな目標に向けて、どのような道筋でつなげていくのか、多くの核兵器国をどう巻き込んでいくのか、これを示していく。これが、わたしに課せられた課題だと思っている」

「これから先、どれだけ厳しい道があるかもしれませんが、理想の松明だけは絶対に手放してはならない。あきらめてはならない。これは、みなさんと共有しながら努力を続けていきたいと思っています」

核兵器のない世界に向け、広島選出の総理大臣がどう、かじを取っていくのか―。G7広島サミットは、5月19日から21日の日程で開かれます。