【法医学者が解説③】「灰になった状態での鑑定は厳しい」

妻の遺体を損壊した疑いの鈴木達也容疑者(2018年)【この記事の画像を見る】

Q:事件後、容疑者は動物の死骸を燃やす作業を焼却炉でしていたそうです。

動物も混じってくると、人獣鑑別というのをしなければいけません。人なのか獣なのか、残ってる骨などから鑑別しなきゃいけないんです。

人の骨と動物の骨って形態的に違います。骨の形が残ってればわかりますが、火葬が進むと骨もバラバラになってしまって崩れてしまう。崩れた骨片だけを見て、これが人の骨なのか動物の骨なのか判断するのが非常に難しいと思います。

DNAがとれれば、DNA鑑定で人の骨か獣の骨かわかるんですが、その後に動物の火葬もしていたとなると、身元特定できたタイミングとしてはちょっと早い。スピード感で言うと、やはり歯が残ってたのかなということが一番考えられます。

送検される鈴木達也容疑者(5月2日・旭川東警察署)【この記事の画像を見る】

Q:灰になってしまっても、鑑定はできるのでしょうか?

厳しいですね。骨が全部粉砕されたような状態、灰になった状態での鑑定は厳しいと思います。ましてや人なのか動物なのかの判断もできないと思いますね。

Q:遺体の一部が残っていたということが決め手になったのでしょうか?

歯が残っていた、もしくはDNAが比較的容易にとれたということの2つの線が考えられるのではないでしょうか。