「買い物に連れていって」妻の一言から明らかになる飲酒運転の“常態化”

検察側の冒頭陳述によりますと、夫は事件当日、ひざの手術を終えて退院したばかりでした。昼頃に知人の車で約10日ぶりに帰宅し、正午ごろから飲酒。酒を飲み始めてすぐ、妻から「家に食べ物がないから買い物に連れていって」と声をかけられ、一度は断ったものの、仮眠後の午後4時半ごろに再度「買い物に連れていって」と求められ、飲酒運転を決意したということです。
「遠くには行かれんで」
夫のこの言葉からは、飲酒運転であることの明確な自覚が読み取れます。法廷で夫は、当時の心境をこう明かしました。
「今運転すれば確実に飲酒運転になると思ったが、妻から再三お願いされて、事故さえ起こさなければ大丈夫だと思った」
「妻がはっきりと『車で』と言ったわけではないが、車を使う場所でしか買い物ができないのでそういう意味だと認識していた」
「断り切れなかった」と繰り返す夫に対し、検察官が飲酒運転の経験を問うと、常習性も浮き彫りになりました。
「飲み始めにタバコがないと気づいた時、買いに行ったことが2~3回はある」
さらに、その理由について問われると「すぐそこだからいいかと思った」――。
今回の事故だけでなく、日常的に「短い距離なら」「自分なら大丈夫だ」という安易な考えから、飲酒運転を繰り返していた実態が明らかとなりました。














