「事故さえ起こさなければ」 事故を招いた“認識の甘さ”

この裁判の被告は、長崎市に住む塗装業の夫(60代)と無職の妻(60代)です。

起訴状などによりますと、夫は2025年8月31日、350mlの発泡酒2本と焼酎の水割りをグラスで3杯ほど飲んだ状態で、普通貨物自動車を運転。「事故さえ起こさなければ大丈夫だろう」という考えから、自宅近くの市道を約900メートルにわたって走行し、ガードレールに衝突する事故を起こしたとされています。

また妻は、夫が飲酒していることを知りながら「買い物に連れていって」などと何度も声を掛け、飲酒運転を教唆したとされています。

4月18日に開かれた初公判の冒頭陳述で、夫は事故当時の状況について「海をわき見しており、ガードレールは草に隠れて見えなかった」と述べました。

しかし検察側は、事故の衝撃は車のバンパーが外れ落ちるほど凄まじいものだったと指摘しています。

なぜ夫はこれほどまでに危険な選択をしてしまったのか。法廷で明らかになったのは、夫が飲酒運転に踏み切ったのは決してこれが初めてではない、という事実でした。