眉を描いたり、唇に色を入れたりして美しく見せる医療アートメイク。
医療機関において医師、看護師が施術する医療行為です。(保険適用外)
男女を問わず施術を受けるほとんどの人が、「メイクを楽にしたい」「印象を良くしたい」という美容目的ですが、なかには、抗がん剤治療で頭髪や眉毛が抜けてしまったなど、病気を理由に受ける人もいるといいます。
そんな医療アートメイクの現場を取材しました。
◆がん患者が前向きになれる医療アートメイク

愛媛県松山市にある小田ひ尿器科・ふみこ皮フ科で働く西村あかねさんは、医療アートメイク専門の看護師です。
確かな技術力と明るい人柄が人気で、これまで3000件以上の実績があります。
そんな西村さんの施術を受けたいと来院したのは、愛媛県内に住む50代の乳がん患者の女性です。
5年前に乳房の一部を摘出。術後の経過は順調なものの、抗がん剤治療で抜け落ちた髪や眉が元に戻らず、鏡を見るたびに葛藤を抱えていたといいます。
元々おしゃれやメイクが好きだった女性は、西村さんのインスタグラムのなかに自身と同じような悩みを抱えた男性患者が施術を受けたという投稿を見つけ、アートメイクをしようと決めました。

施術には専用の針と色素を使います。
針先が細かく振動することで粒々とした色が皮膚の浅い部分に入り、パウダーで描いたような自然な仕上がりになるといいます。
皮膚に塗る麻酔を使うため、痛みはほとんど感じないそうです。
色を定着させるためには2回の施術が必要ですが、2~3年は色素が残るため、事前のカウンセリングや丁寧な施術が求められます。
女性の意見を聞きながら微調整を重ね、1時間半ほどで仕上がりました。

女性は施術が終わると満足そうに笑顔を見せていました。
女性患者「がんになって、もっと自分のことを大事にしたいと思うようになったんです。自分が楽しくなるし、わくわくできるのでアートメイクをやることにしました。がんになっても別に悪くなかったと今は思っています。」














