3月開催の「2023ワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)」に向け6日、東京プール(1次・2次ラウンド)の記者会見が行われ、侍ジャパン・栗山英樹監督(61)が1次メンバーを先行で発表。事前に参加を表明していた大谷翔平(28)、ダルビッシュ有(36)、鈴木誠也(28)のメジャーリーガー3人に加え、ヤクルト・村上宗隆(22)、オリックス・山本由伸(24)、ロッテ・佐々木朗希(21)ら国内組9人が選出された。

会見で栗山監督は「一年かけてジャパンのメンバーを考えてきました。最終的に全員決まっている訳ではないですが、選ばれない選手もいますが力がないわけではない。まずはチームのバランスを考えながら決めました」とコメント。さらに「個人的には本当はギリギリまで(選考は)粘りたかったのが本音。ポスターを作るので早めに決めてくれと言われたので(笑)」と明かした。

【WBC侍ジャパン1次メンバー】※1月6日発表
■源田壮亮(29・西武)
■牧秀悟(24・DeNA)
■近藤健介(29・ソフトバンク)
■甲斐拓也(30・ソフトバンク)
■ダルビッシュ有(36・パドレス)
■戸郷翔征(22・巨人)
■佐々木朗希(21・ロッテ)
■大谷翔平(28・エンゼルス) 
■山本由伸(24・オリックス)
■今永昇太(29・DeNA)
■鈴木誠也(28・カブス)
■村上宗隆(22・ヤクルト)

2大会連続(2013年、17年)で準決勝敗退の侍ジャパンは、2009年以来3大会ぶり3度目の世界一を目指す。

大谷は今季28試合に登板し15勝9敗、打者としては34本塁打、95打点の活躍。国際大会は2015年のプレミア12での出場経験があり、昨年11月17日に自身のSNSでは「栗山監督に出場する意思がある旨を伝えさせていただきました。5年ぶりに日本のファンの皆様の前で野球ができるのを楽しみにしています」とコメントしていた。ダルビッシュは日本ハム時代の2009年以来、鈴木誠也は広島時代の2017年以来の出場となる。

国内からは日本選手シーズン最多の56本塁打、史上最年少での三冠王に輝いた村上宗隆をはじめ、投手陣では2年連続で投手4冠、2年連続沢村賞に輝いた山本由伸、史上16人目の完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希も名を連ねた。

DeNAの左腕・今永昇太(29)は、昨年11月9日の強化試合(オーストラリア戦)では4回を投げ10奪三振と好投。巨人・戸郷翔征(22)は同日の強化試合では今永からバトンを受け4回を投げ7奪三振、被安打1のピッチングをみせた。球数制限のある国際大会では第2先発として大きな期待がかかる。DeNA・牧秀悟(24)は、強化試合では唯一全4試合でスタメン出場を果たし、侍ジャパン初打席(日本ハム戦)で初本塁打を放った。

今大会から最終登録枠が28人から30人に拡大され、投手は14人以上、捕手は2人以上の登録が義務づけられた。残りのメンバーは後日発表される。

【侍ジャパン今後の日程】
◆2月
2月16日(木) 強化合宿スタート(ひなたサンマリンスタジアム)宮崎
2月25日(土)、26日(日)
強化試合 vsソフトバンク(ひなたサンマリンスタジアム宮崎) 2試合

◆3月
3日(金)、4日(土)
強化試合 vs中日(バンテリンドーム) 2試合
6日(月)、7日(火)
強化試合 vs阪神、オリックス(京セラドーム大阪)

◆WBC開幕
1次ラウンド 3月9日(木) 日本vs中国(東京ドーム) 
       3月10日(金) 日本vs韓国(東京ドーム) 
       3月11日(土) 日本vsチェコ共和国(東京ドーム) 
  3月12日(日) 日本vsオーストラリア(東京ドーム) 

2 次ラウンド 3月16日(木) 準々決勝(東京ドーム) 
      
決勝ラウンド 3月20日(月)or 21日(火) 準決勝(マイアミ ローンデポ・パーク) 
       3月22日(水) 決勝(マイアミ ローンデポ・パーク)