去年1年間高知県内では943件の事故が起き、26人が死亡しました。事故の件数や負傷者の数は減少傾向が続いていますが高齢者が犠牲となる事故の比率は全国でも特に高い水準となっています。

県警によりますと去年1年間の交通事故の発生件数は前の年より103件少ない943件となり17年連続で減少しています。

県警は「コロナ禍での行動制限で交通量が減っていることや、車両の安全装備が高度化していること、道路環境の整備が進んでいることなど交通環境が全体的によくなっていることが件数の減少につながったのではないか」とみています。

死亡した人は26人で1952年の統計開始以来2番目に少ない数となりました。しかし、犠牲者の中に占める高齢者は20人・76.9%で、全国平均よりおよそ20ポイント高く、全国ワースト2位の数字となっています。夜間に反射材をつけていない歩行者が犠牲になる事故や、単独の自損事故が多かったことから、県警は「街頭指導や安全教室の強化を行うとともに、今年4月から自転車に乗る際、ヘルメットの着用が努力義務になるため、着用を強く呼び掛けていきたい」としています。