【致死率は最高30% ワクチンがない恐怖の感染症「SFTS」2015年に石川県で死者】
マダニに噛まれることで懸念されるのが、ウイルス性の感染症です。
葛西部長「感染症はマダニの持つウイルスごとに決まっています。全てのマダニが感染症を引き起こすウイルスを持っているわけではありませんが、マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)や日本紅斑熱などを媒介するため、注意が必要です」
SFTSは野生のマダニが媒介するウイルス性の感染症で、2015年には石川県内で死者が確認されています。全国では今年に入り、静岡県や愛知県などでSFTSへの感染が確認されていて、去年1年間では191人が感染するなど、近年感染者の数は増加傾向がみられています。
国立健康危機管理研究機構などによりますと、SFTSは予防に有効なワクチンがありません。発症するまでの潜伏期間は6~14日で、発熱や全身の倦怠感、嘔吐や腹痛、下痢、下血などの消化器系の症状がみられます。重症化すると死に至ることもあり、致死率は10~30%と言われています。
主にSFTSウイルスを保有するマダニとしては、フタトゲチマダニやタカサゴキララマダニなどが挙げられます。
また、発熱や発疹などの症状を引き起こす「日本紅斑熱」はマダニがリケッチア・ジャポニカと呼ばれる細菌を保有していることから感染し、こちらも予防に有効なワクチンがありません。毎年全国で300~500件ほど報告されていて、石川県内では去年2件発生しています。














