■企業のトップを直撃 賃上げする?しない?
喜入友浩キャスター「こちらの会場には日本の企業のトップが集まりました。2022年を超える人数が会場を埋め尽くしています」

恒例の経済界の新年パーティ。2022年の2倍以上となる約600人が出席しました。企業のトップにあげてもらったのは2023年のキーワード。

喜入キャスター「今年のキーワード変革ということですが、詳しく教えてください」
AGC平井良典社長「日本はバブル崩壊後、失われた30年と言われておりますけれども、やはり本格的な変革ができる年が2023年だと思っております。縮こまってしまったマインドを変えていく。そんな変革がまさに日本経済復活に大きな力になる」
DeNAの南場会長は…
DeNA南場智子会長「やばいかもしれない。怒られちゃうかもしれない。こんなこと書いちゃって…」
一体、どんなキーワードなのか。

DeNA南場会長「下剋上ですね。下剋上は、ちょっと激しい言葉なんですけれども、やっぱり新しいヒーローがどんどん出てくるという。名もなかったようなスタートアップが、それぞれの業界のドンと言われるような企業を超えていくような1年にしたい。なるといいなというそういう期待も込めて書いています」
気になるのは家計を直撃する“物価高”。いつまで続くのでしょうか。

ローソン竹増貞信社長「値上げが続いてきたわけですけれども、そろそろ2023年の春で一段落つけたい。そういうふうに考えています」
ホラン千秋キャスター「消費行動が変わったという実感は?」
ローソン竹増社長「価格についてもよりシビアに相対的に比較されながら、お買い求めいただいて。そういう感じがしております」
固くなったお財布の紐を緩めることはできるのか。岸田総理は…

岸田総理「インフレ率(物価上昇率)を超える賃上げの実現をお願いしたいと思っています。2023年の賃上げの動きによって、日本経済の先行きは全く違ったものになる。日本全体の賃上げを引っ張りあげるのは、ここにいる企業の皆さんです」
これに経営トップは、どう応えるのか。

大和証券中田誠司社長「3%のインフレ率が出ているので、それをカバーするぐらいの4%程度の賃上げを実施する予定」

日本生命保険筒井義信会長「営業職員5万名の処遇改善に積極的に取り組みたい。明確になっているのは、率にして7%アップ」

みずほFG木原正裕社長「賃金について、上昇については、前向きに検討していく。そういうことは私どもとしてやらなきゃいけないと思っております。いろいろなステークホルダーがいらっしゃいますから、そことのバランスは考えなきゃいけないと思います」
サントリーHD新浪剛史社長は…
喜入キャスター「5%超えの賃上げの実現ということですが?」

サントリーHD新浪剛史社長「実際になるかならないかは正直わかりません。5%超(の賃上げ)これができるかどうか、この実現していくことが今後の日本経済にとって重要。70%の雇用は中小企業です。中小企業にも賃上げが起こるようにしていかなきゃいけない」