国立大病院で初の「防音室」 約2年越しに叶ったチェリストの願い

「病院に防音室を設置したい」。その思いに共感した栞路さんと親交のあった音楽家たちが、チャリティーコンサートを開催。

山本さん夫婦が立ち上げたクラウドファンディングには、約1100万円が集まりました。

ピアニスト 市川高嶺さん
「栞路くんを思う気持ちを持った人たちが集まって演奏すると、こんなに大きな音楽が熱くなるんだなっていうのがすごく感じて」

病院側も防音室の設置に動きました。

千葉大学病院 血液内科 堺田恵美子 科長
「(医療従事者は)音のない世界は当たり前だと思ってた。それは本当は当たり前ではなくて、患者さんにとって非常に前向きになれる時間、気持ちになれるきっかけになるのではないか」

栞路さんが亡くなってから2年半後。2025年10月、念願の防音室が完成しました。入院病棟のラウンジに設けられた3畳ほどの個室で、国立大学の付属病院に防音室が設置されるのは初めてだといいます。

利用した入院患者からは、「防音室があることが、長期の治療に踏み出すきっかけになった」という声が寄せられました。

山本昌代さん
「ライトの色も息子の好きな色でしたので、本当に温かい、いい空間ができたと思いまして」

山本昭夫さん
「自分らしさを出せる場所を作るということが、彼にとっては望んだことなのかなと思います。防音室というものがあることによって何か変化が出てくるとするならば、全国にこれを広めていきたい」