ホームレスの人たちを支援する「炊き出し」。このところ訪れる人の“顔ぶれ”に変化が起きているという。新型コロナによる休業や解雇、物価高などの影響で日本でも生活に困窮する人が増えている。住む家はあるものの炊き出しに並んでいた男性は、“転落”して2年が経とうとしていた。

◆炊き出しを求める人が様変わり?

「熱いので気を付けてくださいー」師走の福岡市の公園に温かい支援の声が響いた。毎週金曜日の夜に行われる炊き出しを求めて、約40人が列に並んでいた。25年以上前から炊き出しをしている「福岡おにぎりの会」は、この数年で並ぶ人たちが様変わりしたと話す。

福岡おにぎりの会・郡島俊紀理事長「野宿者の増加はあまり見られない。居宅者の年金だったり生活保護を受けている方たちが増えている傾向です」

新型コロナによる不況で解雇されるなどした「生活困窮者」と呼ばれる人たちが増えているという。取材に応じてくれた50代の男性もそのひとりだ。

50代男性「(Qどんな経緯で今の生活に?)やっぱり新型コロナ。新型コロナで解雇になって自分がやりたいことができなくて結局途方にくれた」