90歳の男性が熊本県上天草市の山あいで、40年もの年月をかけ、一人で岩を削り制作を続ける巨大な「磨崖仏(まがいぶつ)」があります。
今、その釈迦像などが特別公開されています。
「磨崖仏」は自然の岩などを直接彫った仏像などのことで、ここでは一枚岩から削り出されています。

制作しているのは、上天草市松島町出身で御年90歳の大島静喜さんです。
大島さんは、福岡県でチェーン店を展開する焼き鳥店の創業者ですが、今から40年前、大島さん50歳の時、中国・河南省の「龍門石窟」などに感銘を受け、「1300年前の中国の仏像をモチーフに現代の日本で造ってみたい」と私財を投じて整備を始めました。
大島静喜さん(90)「芸術性を伴った仏さまを造るのが私の趣味で大きな目標です」
門をくぐった空間には3体の像が幅40mの岩に掘られ、左右の岩壁にも4体の像と龍を並べています。
この特別公開が4月23日に始まりました。
大島静喜さん(90)「皆さんが立っている場所は一枚岩です。その一枚岩を全部掘削するのに31年かかりました。仏像の彫刻に入って41年目になります」
訪れた人「これを40数年かけて造る根性が何とも言えません。全て立派ですね」
これから2年をかけて仕上げの工程に入るということですが、さらに9年後には51mの涅槃像も披露する計画です。
大島さんの構想では「完全な完成まで200年ほどかかりそう」ということで、周辺一帯を、やすらぎを得られる「心の公園」にしたいという夢を描いています。
駐車料金や売店を設けることで維持管理費を賄い、入場料を無料にしようと模索中で、「完成すればたくさんの人に長く使ってもらいたい」として、上天草市などに寄付する意向も示しています。
特別一般公開は4月26日までです。
※午前10時〜午後4時で入場無料。













