「投資で利益が出た」という話には慎重に

今回の事案が示しているのは、詐欺の手口がますます巧妙化しているという現実です。SNSで見つけた投資の話をきっかけに、実際に少額の利益が振り込まれるという"実績"を見せられれば、知識のある人でも信じてしまいます。「一時金が必要」「手数料を先に払えば利益が受け取れる」といった言葉は、詐欺の典型的なサインです。

身の回りでも、SNSで見知らぬ人物から投資の話を持ちかけられた場合は、すぐに応じず、家族や身近な人、あるいは最寄りの金融機関や警察に相談することをお勧めします。利益の受け取りに「一時金」や「仮想通貨口座への送金」が求められた場合は、特に警戒が必要です。

佐伯さんは、投資期間に対して異常に高い利益率と、仮想通貨交換業者への送金という不自然な手順から詐欺の疑いを持ちました。そして相手を刺激しないよう「詐欺」という言葉を使わずに対応を続け、警察が到着するまで的確に時間をつなぎました。その冷静かつ慎重な判断と行動が、大きな被害を未然に防ぐ結果につながりました。