まるで水上を滑るように進むカヌー・・・
水しぶきをあげながら漕ぐ力強さ・・・

水上にいる時間を長くする、これは強くなるためにいつも心掛けていること。
二本松市の中心市街地にある安達高校。

カヌー部は34年前に創設し、毎年のように好成績をおさめる、全国でも強豪校です。
毎日授業が終わると、練習場へと向かいます。起伏のある山道をおよそ10キロ。自転車で40分、これもトレーニングの一環です。
カヌー部が練習を行う場所は、「阿武隈漕艇場」です。
31年前に開催された【ふくしま国体】のカヌー競技会場だった場所です。

安達高校カヌー部の部員は3年生が1人、2年生が3人です。部員が取り組む「カヌースプリント競技」は、直線距離でスピードを競う種目で「水上のF1」と呼ばれています。

レジャー用のカヌーと違い、競技用は水の抵抗を少なくするため細長く人ひとりが座れる程度。
そのためバランス感覚が非常に重要で、初心者は乗るだけでも1ヵ月はかかるほど難しいそうです。

斎藤俊輔さん
「もともとは(阿武隈川の)上流の方で違う種類のカヌーをやってました。高校でこっちのカヌー部あるから先生にやってみたらと言われて」
安斎大地さん
「キッズカヌーを見学しに行って、姉の漕いでいる姿を見ておもしろそうだなと。タイムだったりとか成長をひとつひとつ感じられるのがカヌーの魅力」
部員全員が経験者で、早い時期からカヌーに乗っています。
栁沼恵子教諭
「スタートでしっかりと(スピードを)出してからの中盤につなげるところ、(漕ぐ)ピッチはそのまま維持し過ぎてもダメだし、下げすぎてもダメなので、その辺をレースに向けてどうレースプランを立てていくかをしっかりやれるようにしてください」
カヌー部の練習は、主に長距離をこぎ続け持久力を上げるもの、また瞬発力をを鍛えるダッシュに分かれます。
小久保妙海さん
「常にポジティブに考えて、きょうの練習が自分の何につながるのか、大会ではどういうふうにいきるのか考える」 
島村金太郎さん
「高強度トレーニングという心拍数を上げて短い時間で漕ぐ練習が、イヤになるほどキツいです」
一見、上半身だけで漕いでいるように見えるカヌーですが、実は足まで使って漕ぐ、全身運動が必要。だからこそ、学校からの移動も自転車を使いトレーニングしているんです。
3年で部長の島村金太郎選手、実はU-18の日本代表に選ばれています。

小久保妙海さん
「金太郎先輩は、後半の伸びがとてもすごいと思っていて。(練習)1本1本の漕ぎの強さ」
レース後半の伸びが持ち味の島村選手、去年もU-17の日本代表に選ばれましたが、世界との差を感じたそうです。
島村金太郎さん
「海外の選出とはかなり違いを感じていて、漕ぐ大きさが、見ただけで違うとわかるくらい大きくて、今のままでは全然勝てない」
そんな島村選手に強力な助っ人が。
今年から安達高校に赴任した宮田悠佑先生です。

安達高校カヌー部のOBで、東京オリンピックに出場した、世界を知る先生からアドバイスを受けています。
宮田悠佑 教諭
「カヌーの技術に関しては、一緒にカヌーに乗りながら細かなところから基礎的なところまで。競技に対しての考え方など寄り添えるようにアドバイスしています」
強力なバックアップを受け、安達高校カヌー部はそれぞれ大きな目標をたてています。
安斎大地さん『東北大会で入賞したい』
斎藤俊輔さん『東北大会で入賞したい』
小久保妙海さん『インターハイで上位入賞、国民スポーツ大会出場、メダル獲得』
島村金太郎さん『将来はオリンピックに出場したいです』
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(2026年4月22日放送回より)














