気象庁は、三陸沖で発生した最大震度5強の地震を受け、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。
■「北海道・三陸沖後発地震注意情報」について
本日19時30分に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表いたしました。
日頃からの地震への備えの再確認等を実施してください。
この後、この情報に伴う防災対応について、内閣府の防災担当から。その後に、情報の内容について、気象庁からご説明をさせていただきます。よろしくお願いします。
内閣府防災担当より、後発地震注意情報の発表に伴い、「とるべき防災対応」についてご説明をさせていただきます。
これから説明する内容は、今後発生が懸念される地震への備えですので、津波警報に伴う避難など、先ほど発生した地震への対応が必要な場合はそちらを優先してください。
今回発表された注意情報ですが、1週間以内にマグニチュード8以上の大規模地震が日本海溝、千島海溝沿いで発生する確率が、平常時は約0.1%であるのに対し、これまでに世界で発生した地震の統計データに基づけば、今後1週間に約1%の確率でマグニチュード8以上の大規模地震が発生する可能性があるという意味でございます。
実際に大規模地震が発生するかは不確実でありますが、“自らの命は自らで守る”という考えで防災対応をとっていただきますようお願いいたします。
注意情報の発表に伴い、「とるべき防災対応」について、具体的に説明させていただきます。
日頃より実施していただいている地震への備えについては、この機会に再度のご確認をお願いいたします。
・避難場所、避難経路の確認
・ご家族との連絡手段の確認
・家具等の固定
・非常食などの備蓄の確認 など
それに加えて、この情報の発表に伴い、「特別な備え」を1週間の間お願いいたします。
・すぐに逃げられる態勢の維持
・非常持出品の常時携帯 など
■「適切な防災対応を」日頃からの備え+“特別な備え”
この注意情報発表に伴い、防災対応をとるべき地域についてお示ししております。
北海道から千葉県にかけて182の市町村において、防災対応をとっていただくようお願いいたします。
具体的な防災対応について説明します。
まず防災対応を取るべき地域の方々は、揺れを感じたり、津波警報等が発表されたら、津波からの命を守るため直ちに避難することが重要です。
そのことを意識しつつ、地震への備えとして、避難場所・経路の確認など、日頃からの地震への備えの再確認と、すぐに逃げられる態勢の維持、非常持出品の常時携帯など、この1週間の特別な備えを行った上で、社会経済活動の継続をお願いします。
日頃からの地震への備えについて、もう少し詳しく説明します。
▼迅速な避難体制・準備として
・避難場所、避難経路の確認
・ご家族との連絡手段の確認
▼室内の対策として
・家具の固定
・出火や延焼の防止対策
・地震発生後の避難生活の備えなどについて再確認
事業者の皆様におかれましては、避難場所・経路および避難誘導手順の再確認の徹底や、情報の正確かつ迅速な伝達など、揺れを感じたり、津波警報等が発表された場合に、従業員や利用者が直ちに避難できる体制をとった上で、社会経済活動の継続をお願いします。
その他の注意情報といたしまして、無用な混乱を避けるために▼正しい情報を見極め、偽情報・誤情報の拡散などは絶対に行わないでください。
例えば、「何月何日に巨大地震が発生する」といった地震予知を政府が発生することはありませんのでご注意ください。
また、経済的・社会的混乱を最小限に抑えるため、▼食料品や生活必需品の必要以上の買いだめ、買い過ぎをお控えください。
取るべき対応は、お住まいの地域や既に発生した地震による対応の有無等によって異なります。各自治体からの呼びかけに応じた防災対応をとってください。
引き続き、今後の津波警報や地震情報等にも注意しつつ、適切な防災対応をとってください。
その他詳細は、内閣府防災担当のHPをご覧ください。内閣府防災のX・SNSでも情報を発信しております。
■「M7程度の地震に続いて巨大地震が発生の可能性」が約1%
16時52分で三陸沖の地震が発生いたしました。この地震につきましては、モーメントマグニチュードを精査いたしまして7.4ということがわかっております。
この地震は、想定震源域の中に震源の位置がございます。
そのため、今回の地震の発生によりまして、北海道・根室沖~東北地方・三陸沖にかけての巨大地震の想定震源域では、今の地震とは別の新たな大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まっていると考えられます。
今後、もし大規模地震が発生すると、巨大な津波が到達したり、強い揺れとなる可能性があります。
なお、新たな大規模地震が発生する可能性は平常時と比べると高まっていますが、過去の世界的な事例を踏まえると、その確率は100回に1回程度、1%程度と低く、特定の期間中に大規模地震が必ず発生するということをお知らせするものではございません。
これがモーメントマグニチュードの根拠となっている発震機構解のCMT解の速報のデータです。
モーメントマグニチュード(MW)が7.4、メカニズム発震機構だと西北西島南東方向に圧力軸を持つ逆断層型ということがわかっております。
今回の呼びかけの根拠を担っている事例をご説明したいと思います。
対馬海溝、日本海溝沿いの事例では、赤い部分が想定震源域です。
例えば、2011年の東北地方太平洋沖地震はMW9.0の地震でしたけれども、実はその2日前にM7.3の地震が発生したということがございます。
もう1事例は相当古くて、1963年の択捉島南東沖を震源とするM8.5の地震が起きたのですが、18時間前にM7.0の地震が起きていたということがわかっております。
このように、M7程度の地震に続いてM8クラス以上の地震が発生したという事例が、実は世界にもいくつかあります。
調査では、世界ではM7以上が1529事例あるのですが、その内、M7地震発生から7日以内に19事例が、(その後に地震が)発生しているということです。ほぼ1%になるのですが、それは平常時に比べると10倍と高い数字になっています。
つまり平常時よりは高いけれども、100回に1回程度、そういうことが起こりうるというのが世界の事例でございます。
■地震情報に関する留意事項について
いくつかありますが、特に重要なものをご説明させていただきます。
▼1つ目、この情報は、大規模地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まっていることをお知らせするものでございます。
しかし、特定の期間中に大規模地震が必ず発生するということを知らせるものではないということにご注意いただければと思います。
▼最大クラスの津波を伴う巨大地震に備えることが大切です。
しかし、最大クラスだけが起こるわけではございません。最大クラスの地震よりも規模はやや小さいけれども、発生確率が高いような地震、あるいは、より小さいけれども人が住む陸の直上で強く揺れるような比較的浅い場所で発生する地震にも備えていただく必要がございます。
▼想定震源域の外側でも、先ほど起きたMW7.4の地震の発生した地震の周辺では、大規模地震が発生する可能性がありますので、ご注意いただければと思います。
なお、本日起きた地震は速報から更新されており、暫定値でM7.7という値です。MWは7.4です。そこは違う値だということをご注意願います。
今回の地震は三陸沖で起きているのですが、最近、この地震の周辺では、例えば2025年11月以降、いくつか地震が起きて活発になっていたところがございます。
この領域内の地震の回数積算図では、11月以降、地震が多く起きていたということがわかります。そういう付近で今回の地震が発生したというところになります。
また、震源の深さの分布では、元々起きている地震のこれが陸のプレートに太平洋プレートが沈み込んでいるという要素を示しているんですが、そのプレート上で今回の地震が発生しているところということが見ていただけると思います。
地震が発生した16時52分以降の周辺の地震活動の状況ですが、16時以降、地震活動が非常に活発に発生しているというのが見ていただけると思います。
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