■安達優季容疑者の勾留の可否をめぐる「勾留手続き」

 4月17日午前、安達優季(あだち・ゆうき)容疑者(37)を乗せた車が勾留の可否をめぐる「勾留手続き」のため南丹警察署を出発し、京都地方裁判所に向かいました。

 警察によりますと、安達容疑者は3月23日の朝から4月13日までの間、南丹市園部町の山林に息子の結希(ゆき)さん(11)の遺体を運び、遺棄した疑いがもたれています。

 安達容疑者は容疑を認めていて、「1人でやった」という趣旨の供述をしているということです。

■容疑者のものとみられる車が警察署に移送

 結希さんは、市内のほかの場所から遺体が見つかった山林に運ばれた疑いがあるということです。警察は遺体が「乗り物」で転々と動かされていた可能性もあるとみていますが、17日朝、新たに、安達容疑者の車が自宅から押収されました。

 自宅の家宅捜索は16日で終わり、安達容疑者や家族の服など30数点を押収したということです。

■遺体や靴発見のきっかけはスマホやカーナビの位置情報

 事件前に撮影された南丹市内の防犯カメラの映像を見ると、自動販売機の前に止まった車は安達容疑者のものとみられています。

 防犯カメラが設置されていたのは、府道453号沿いの自動車販売店。この道は結希さんのリュックが見つかった現場と靴が発見された現場を結ぶような形で走っていて、その先には安達容疑者の勤務先があります。

 2月25日に撮影された安達容疑者のものと見られる車が、自動販売機の前に到着したのが午前7時47分。3月10日は同じ車が自動販売機の前に午前7時48分に到着しています。同じルーティンの生活だったのでしょうか。

 当初、結希さんの捜索は市内の広範囲で行われていましたが、捜査関係者によりますと、警察は安達容疑者のスマートフォンやカーナビの位置情報を分析して、自宅周辺や結希さんが履いていたとみられる靴が発見された山を捜索し、13日には山林で結希さんの遺体を発見していたことが新たにわかりました。

■容疑者自ら情報提供の呼びかけ 

 一方、安達容疑者は自ら市内の飲食店などを周り、結希さんの情報提供を呼びかけていたとみられます。

(チラシを受け取った人)
「後から振り返ったらお父さんだったかなと思います。眼鏡をかけていたので、テレビで見た顔と一緒だったので。(本人の様子は)普通ならもっとわが子がいなくなったらもっとあわてて『お願いします、知りませんか』みたいな、『うちのこなんですけど』みたいなんがあるんやけど、すごく落ち着いていたように思います。あわてる様子もなく」

■少年時代を知る人「よく言えば優しい。悪く言えば引きこもっちゃってる感じ」

 安達容疑者の人物像も少しずつ見えてきました。

 安達容疑者の高校の卒業アルバムの写真。同級生によるとサッカー部に所属していたといいます。安達容疑者の少年時代を知る人は…

(安達容疑者の少年時代を知る人)「親は見たことがなく、おばあちゃんと2人でいることがほとんどだったかと。ほんまに引っ込み思案というか、よく言えば優しい。悪く言えば引きこもっちゃっている感じ。びっくり。そんなことする?」

■「つめられると突然キレたなというのも印象に残ってる」

 ただ、こんな一面についても語る人もいます。

(安達容疑者の実家の近くに住む人)
「特別ケンカするタイプではなかったけど、いま思うとつめられると突然キレたなというのも印象に残っている。1回だけど机を投げたのは怖くなった。やばってなった」

 その後の捜査関係者への取材で安達容疑者が逮捕前の任意の聴取に対し「首を絞めつけて殺した」という趣旨の供述をしていたことが新たに分かりました。