2022年4月、北海道斜里町の知床半島沖で観光船が沈没し、乗客乗員26人が死亡、行方不明になった事故で、業務上過失致死罪に問われている運航会社の社長、桂田精一被告62歳の論告求刑公判が16日、釧路地裁で開かれました。検察は、桂田被告に禁錮5年を求刑しました。
行方不明の乗客 小柳宝大さんの父
「最大限の罰を与えていただく判決を当然のごとく出してもらいたいです」
あの事故から、まもなく4年が経とうとしています。
片山侑樹 記者
「午前9時半です。いま桂田被告を乗せた車が釧路地裁に到着しました」
報道陣に向かって一礼をして裁判所へと入る、桂田精一被告。
桂田被告に”家族の声”は届くのでしょうか。
2022年4月、知床半島沖で観光船「KAZU I」が沈没し、乗客乗員26人が死亡・行方不明となった事故。
運航会社の社長で安全統括管理者でもあった桂田被告は、事故を未然に防ぐ義務を怠り船を沈没させたとして、業務上過失致死の罪に問われています。
釧路地裁で11回目の開廷となった16日。法廷で桂田被告を前に、16人の乗客家族が意見を述べました。
息子と元妻が行方不明の男性(帯広市在住)
「事件後、自分自身の生活が一変しました。心から笑うこともできなくなりました。とんでもない事件を起こしてしまったと心から悔い、私達と同じように苦しんでほしい」
約2時間にわたり行われた乗客家族の意見陳述。桂田被告は終始、下を向き、家族と目を合わせることはありませんでした。
行方不明の乗客 小柳宝大さんの父
「きょうはさすがに涙が出ましたね。厳正なる判断で判決を出していただきたい」
裁判の争点は、桂田被告が事故を予見できたかどうか。
検察は、「被告人の出航判断は、もはや素人的なものと言わざるを得ず、運航管理者としてあり得ないものであり、その人命軽視の態度は甚だしい」などと指摘。
検察
「被告人に重い刑を科すべき事情には、枚挙にいとまがない一方、被告人に有利に働く事情は一切認められず、本件は刑法の業務上過失致死罪が想定する中で最も悪質な事案といえる」
検察は、桂田被告に禁錮5年を求刑しました。
一方、弁護側は「事故は予見できなかった」として、無罪を主張しています。














