先人が遺した生命線「ほりきり」 400枚の田んぼを潤す伝統の共同作業

松浦市福島町にある「土谷棚田」。東京ドームおよそ2個分の広さに400枚の田んぼが広がっています。
「田植え」を前に棚田では、2月ごろから雨水や湧き水を溜めはじめます。
早期米を育てている「土谷地区」では、2026年3月末に米づくりが始まりました。

朝8時、地区の住民が山の上に集まりました。

土谷地区区長 太田重敏さん:「おはようございます。きょうは終日作業がありますけど、安全作業でお願いします。」

この日行われたのは、山の上のため池から棚田に通じる水路の清掃でした。

土谷地区区長 太田重敏さん:「ここですね。かなりあそこに溜まってるんですよ。これをちょっと水揚げしなきゃいけないんですよ。この作業が一番ネックになって、それで若い人たちが体力ある人がちょっと行ってもらうっていう感じ」

「棚田」に水を届けるため一番重要なこの場所を、土谷地区の人たちは「ほりきり」と呼んでいます。先人が、ため池から水路を人力で掘り切って繋いだことから、「ほりきり」と名づけられました。

作業する男性:「一年分の泥があって」「溜池まで200~300mぐらい。そっからずっと。生命線みたいな感じですね。」














