日本三美人の湯と称される湯を源泉かけ流しで楽しめる出雲市の「ひかわ美人の湯」。今月から運営元が変わり営業される予定でしたが、一転して無期限の休館という事態追い込まれています。人気の日帰り入浴施設に一体何が。


利用客
「天然のいい風呂で毎回来ました」

「すべすべして、ヌルヌルして、気持ちよかった」

出雲市斐川町「湯の川温泉」にある「ひかわ美人の湯」。
週末には県内外から客が訪れ年間12万人が利用する人気の日帰り入浴施設でしたが、3月29日をもって一時休館しました。

20年近く勤めた 武田耕一さん
「本当にね、寂しい限りだけども、時代の流れですわね。お客さんともすごく仲良くなって、最後のお別れをしているところでございます」

長年、この施設を管理してきた事業者は指定管理期間の終了を受けて撤退。

今月以降は別の事業者に有償で譲渡・貸付されリニューアルオープンする予定でしたが、現状、再開の見通しは立っていません。

利用客
「よく使っているところなくなるのは寂しい。あちゃちゃーって感じ」

「もったいないですよねー。露天も最高だったし、お湯も気持ちよかったし。ちょっとどうして?って感じ」

一体何があったのか。建物や土地を所有する出雲市に話を聞きました。

出雲市インバウンド推進課 原哲也 課長
「3月の市議会の方で『ひかわ美人の湯』の建物の減額譲渡に関連する議案を提案させていただいたが、議会で否決された」

「ひかわ美人の湯」が位置するのは「出雲いりすの丘公園」。今回の休業にはこの公園の利活用事業が関連しています。

「いりすの丘」は合併前の旧斐川町や県外の企業などが共同で整備し2000年にオープン。ヨーロッパ風の街並みをイメージして整備された体験型の農業テーマパークで、初年度はおよそ42万人が来場しました。

しかしその後、入場者数が伸び悩み赤字に陥ると、2008年、「ひかわ美人の湯」などを除いて公園は休園しました。

記者 土江諒
「この先に『いりすの丘』の公園部分があるのですが、長年放置されてきました。そこで立ち上がったのが『出雲いりすの丘合同会社』でした」

2024年、市は公園全体の再生に向けて「出雲いりすの丘合同会社」と基本協定を結び、公園の一部の土地を減額して貸し付けました。

残った「ひかわ美人の湯」の建物や公園内の加工施設などは先月の市議会定例会の議決をもって4月から有償で譲渡・貸付される予定でしたが…