島根県で36年ぶりに誕生した新品種のコメ「島系84号」。
一般公募されたブランド名はまだ決まっていませんが、そのコメの本格的な試験栽培が始まりました。新品種誕生の裏には毎年更新される夏の厳しい暑さがあります。
5月下旬、雲南市の田んぼに植え付けられているのは、36年ぶりに誕生した島根県のオリジナル米「島系84号」です。
なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「これまで、コシヒカリ作り続けてきたが、どうしても気温の上昇というところで、品質が安定しないというところがある。暑さに強い品種が導入されたら、皆さん、作りやすくなると思う」
おととしから去年にかけ、米不足や価格高騰が続いた「令和の米騒動」。
引き金となったのが、夏の暑さです。
暑さが原因で、白く濁る米が増えるなど近年、米の品質低下や収穫量の減少が大きな問題となっています。
そうした中、島根県が研究を重ね、36年ぶりに生み出したのが県オリジナル品種「島系84号」です。
島根県農林水産部農山漁村振興課 新田康二 係長
「コシヒカリはもともと、5月の連休中に田植えをしていた。時期を遅らせてみたり創意工夫を県でも考えてきたが、今いよいよ、そういった栽培方法では難しくなってきている。より、コシヒカリよりも栽培しやすくて、品質が良い米を県内で広げていくべきではないか」
島根県内では、気候の変化などに対応し「コシヒカリ」から「きぬむすめ」や「つや姫」に品種転換も進めていますが、その上に、導入される新品種「島系84号」は暑さに強いだけでなく、粒も大きく、収穫量はコシヒカリよりおよそ20パーセント、増える見込みとなっています。
島根県農林水産部農山漁村振興課 新田康二 係長
「しっかりと食べ応えのある外観もきれいな品種。やはり、生産者の所得を向上していくためには、収量と品質、この両輪がうまくいっていかなければいけない」
島根県内では今年、11か所で新品種米の試験栽培をおこないます。こちらの農場では、7.5ヘクタールの水田のうち、16アールで新品種米を植え付けました。
そして、同じ日に隣りの田んぼにはコシヒカリを植え、生育の違いなどを確認していきます。
島根県東部農林水産振興センター雲南事務所 玖島杏 技師
「名称募集の時からいろんなところで、農家さんからは『いつから栽培出来るんだ?』という話はあがっているので、期待されているんじゃないかと思う」
県では、今年と来年で栽培方法を確立させ、2028年度の本格栽培スタートを目指しています。
なべやまらいす 石原公夫 代表取締役
「今回こうして、新品種を一足先に作る機会が出来たので、これで実際に自分でも試食をして食べてみて、できる量や品質を見ながら、もし良ければ、コシヒカリに替わって生産できたらと期待している」
気になる「島系84号」のブランド名は、県内外からおよそ4500点の応募があったということで、その中から1点を選び、7月頃、発表される予定となっています。














